第38回 世界の帆船模型展 3/7

 
 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.22   エンデヴァー 碇 哲二 No.27   ラトルスネーク 江藤 正和
No.23   ハリファックス 高橋 恒夫 No.28   74門艦 廣野 常也
No.24   コンフェデラシー 冨井 浩 No.29   ベレロフォン 久保田 光昭
No.25   バジャー 早坂 哲郎 No.30   コンスティテューション 岡本 喜郎
No.26   パンドラ 馬場 裕 No.31   監獄船 福田 正彦

  No.22  エンデヴァ― (ENDEAVOUR) 

 

    製作者:碇 哲二    船 籍:イギリス    建 造:1768年    縮 尺:1/60

    キット:コーレル 

 

 20数年来、帆船模型作りを趣味としてきましたが、全くの自己流で作ってきました。製作の基礎を学ぼうと昨年同好会に入会し、基礎講座A、Bを受講した後の最初の作品です。

 ご指導のお蔭で、色々なテクニック、治具を知り、以前よりは製作が楽になり、また注意ポイントも分かるようになりました。しかし、まだ自己流の悪い域を脱し切れていません。更なる上達のためのご指導を仰ぎたく、また同好会入会後として最初の作品の記念を兼ねて出展しました。

 

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  No.23  ハリファックス (HALIFAX) 

 

    製作者:高橋 恒夫    船 籍:イギリス    建 造:1768年    縮 尺:1/54

    キット:マモリ

 

 1768年に、英国植民地時代のアメリカで郵便船として建造されたが、独立戦争直前の1774年にイギリス海軍により軍艦として改装され、アメリカ東部沿岸での任務に就いた、コロニアル・スクーナーと言われる船です。 

 船体は小さいが、外板張りは4ミリ幅で結構きつい曲げで苦労した。このキットは、図面に記載されていない個所、又番号違いが多くあったため修正を要する部分が多く、苦労の連続であった。

 

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  No.24  コンフェデラシー (CONFEDERACY) 

 

    製作者:冨井 浩    船 籍:アメリカ    建 造:1778年    縮 尺:1/64

    キット:モデルシップウェイ

 

 アメリカ独立戦争さなかの、1778年に東海岸のコネチカットで建造されたフリゲート艦(36門)です。 

 船体はバルクヘッド方式のキットですが、メインウェールより上部の構造及び搭載ボート等の構造模型もどきの造りに惹かれて作り始めました。レーザーカット部品の精度もよく何より嬉しいのがオリジナルの製作マニュアル(170頁)を完全和訳した日本語のマニュアルが付いていることです。

 キットの板材はバスウッドですが質感が悪いので、ペアウッドで作っています。

 

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  No.25  バジャー (BADGER) 

 

    製作者:早坂 哲郎    船 籍:イギリス    建 造:1778年    縮 尺:1/64

    キット:自 作 

 

 当同好会所有の図面と資料を当会の仲藤氏より借用して作成した物です。材料、手間を省きながら作成、少々荒っぽい作品になりましたが、楽しんで作ったものです。

 

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  No.26  パンドラ (PANDORA) 

 

    製作者:馬場 裕    船 籍:イギリス    建 造:1779年    縮 尺:1/64

    キット:自 作

 

 1779年建造の24門フリゲート艦。2隻目の構造模型になるので、部屋の仕切りまで作り、この船の内部を理解することがコンセプトです。 

 主材料はペアウッド(洋梨)ですが、前回の残材も混在しています。この木は産地によって大分色が違いますので最後にワトコオイルで仕上げると、はっきりしてしまいます。バルクヘッドは囲碁や将棋盤にもなる黄味がかった榧(かや)の木です。

 

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  No.27  ラトルスネーク (RATTLESNAKE) 

 

    製作者:江藤 正和    船 籍:アメリカ    建 造:1780年    縮 尺:1/64

    キット:マモリ

 

 ラトルスネーク(ガラガラヘビの意)は1780年アメリカ Massachusetts州 Plymouthで建造された。20門の大砲を搭載し乗組員は85名程だった。アメリカ独立戦争中は私掠船(Privateer)として活躍したが、1781年アメリカ沿岸沖でイギリスの44門艦アシュランス号に捕えられイギリスに送られた。イギリスのGreenwich国立海洋博物館には元の船形(Line)が保存されている。 

 初めての外国製キットの製作でパーツの修正などに手間取り完成に至らなかった。

 

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  No.28  74門艦 (THE 74 GUN SHIP) 

 

    製作者:廣野 常也    船 籍:フランス    建 造:1780年    縮 尺:1/72

    キット:自 作 

 

 フランスの74門艦を作ることを夢見て、どうせ作るなら構造模型に挑戦しようと思い、作り始めて9年が経過した。模型の製作期間は、どこまで当時の船を忠実に作り込むかによって決まってしまう。作っている製作者の本心は少しでも早く完成した姿を見たい気持ちで一杯であるが、今後はこのようにじっくり考えながら作る構造模型は無いと思うと、もう少し忠実に再現しようと変な欲が出てしまう。そのため毎年展覧会に出品している肝心の模型は、ここの所、傍から見ても目立った変化が見られない状態が続いている。

 

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  No.29  ベレロフォン (BELLEROPHON) 

 

    製作者:久保田 光昭    船 籍:イギリス    建 造:1786年    縮 尺:1/72

    キット:ヴィクトリーモデルズ 

 

 歴戦の兵揃いの英国海軍の中でも「栄光の6月1日」(1794年)、ナイル(1798年)、トラファルガー(1805年)ナポレオンの身柄の確保(1815年)と、数々の戦功を誇る74門艦。

 ヴィクトリーモデル製の"ヴァンガード"のキットを使用し、キットに含まれている装飾オプション3隻のうち多彩な戦歴に惹かれて本艦を選択した。現在、砲門周りを製作中であるが、キットに含まれているメーカー既成品の砲身が実際のサイズより小さめで、どの様に修正していくか思案のしどころとなっている。

 

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  No.30  コンスティテューション

            (CONSTITUTION) 

 

    製作者:岡本 喜郎    船 籍:アメリカ    建 造:1797年    縮 尺:1/76

    キット:モデルシップウェイ

 

 1797年に建造されたアメリカのフリゲート艦。アメリカ特産の樫材が使われ、舷側の厚さは最大90cmもあったという。1812年の米英戦争の時、英国艦との至近距離での砲撃戦において舷側を破られなかったことから、以来、「オールド・アイアンサイズ」と愛称され、今も現役艦扱いでボストン港に保存されている。 

 建造以来、数次に亘り改修が行われており、このモデルは1998年当時の姿を反映したものである。

 

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  No.31  監 獄 船 (PRISON SHIP)

 

    製作者:福田 正彦    船 籍:イギリス    建 造:18~19世紀    縮 尺:1/143

    キット:自 作

 

 18世紀から19世紀にかけて、航行できない廃艦を監獄用に利用した。英国内各軍港に配置された監獄船は主にナポレオン戦争の捕虜収容所として利用されたが、それがエッチングに描かれたポーツマス軍港の監獄船である。定置されており、喫水も浅いためオーロップデッキも収容区画として窓が設けられている。

 

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