第39回 世界の帆船模型展 2/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.11   プリンス 梅川 真弥 No.16   ブランドフォード 石川 敏夫
No.12   チャールズ・ヨット 鈴木 秀明 No.17   ロイヤル・キャロライン 大坂 義昌
No.13   チャールズ・ヨット 戸田インゲボルグ No.18   ロイヤル・キャロライン 須藤 博之
No.14   千石船 安田 光 No.19   オランダの捕鯨船 早坂 哲郎
No.15   グレイハウンド 勝又 晴夫 No.20   グラナド 平石 浩二

  No.11  プリンス (PRINCE) 

 

    製作者:梅川 真弥    船 籍:イギリス    建 造:1670年    縮 尺:1/144

    キット:マモリ

 

 プリンスは100門の大砲を装備した英国海軍の第一級戦列で1670年に建造されました。1672年イギリス艦隊の旗艦としてオランダ艦隊との海戦で活躍し、勝利をおさめましたが大きな損傷を受けました。 

 以前はロンドン科学博物館に同時代構造モデルが展示されておりましたが、現在は倉庫にしまい込まれ、学術調査、研究等の目的以外は見ることが出来ないそうです。第28回展で大先輩である大橋さんの作品を見て、何時かは作って見たいと思っていました。今回チャレンジして見ましたが、縮尺が小さく、年寄りには手に余る船でした。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.12  チャールズ・ヨット

         (CHARLES ROYAL YACHT) 

 

    製作者:鈴木 秀明    船 籍:イギリス    建 造:1674年    縮 尺:1/64

    キット:ウッディジョー

 

 本船は17世紀に建造された王室ヨットの図面や模型に基づく「初心者向け」キットです。昨年、未完成はなはだしい状態で無謀にも出品してしまいましたので、今回は、多少は見られる状況までもっていきたいと思っておりますが、なんせこの先のリギングもセールも未体験ですので、展覧会の日にはどんな姿になっていますでしょうか。 

 製作にあたっては、前年に引き続き基礎講習会に参加させていただき懇切丁寧な手ほどきを受けましたが、講師をはじめとする諸先輩方の話を聞けば聞くほど、この趣味の奥深さを知らされてしまいました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.13  チャールズ・ヨット

        (CHARLES ROYAL YACHT)

 

   製作者:戸田 インゲボルグ    船 籍:イギリス    建 造:1674年    縮 尺:1/64

   キット:ウッディジョー

 

 Charles Royal Yachtを原型にして、現在オランダ運河などでプレジャーボートとして使われている船にリアレンジしてみました。批判が多いでしょうが、今日の客船にあるものを付け加えました。プール、デッキチェア、花飾りなどを加えて存分に遊んでみました。 

 来年までにジオラマにして完成させたいです。なお、船室内の電気は菊地さんが付けてくれました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.14   千石船

 

    製作者:安田 光    船 籍:日 本    建 造:江戸時代    縮 尺:1/27

    キット:自 作 

 

 今回の千石船は、自作で、余っていた材料を継ぎ足しや張り合わせをして作りました。外国船の場合は竜骨に組んだ肋材に外板を張って造るが、和船の場合は、帆柱は1本で、竜骨、肋材がなく、水押しと呼ばれる船首材、丈板と梁で構成されるのが特徴です。長大な板は厚さ17㎝、中棚や上棚は14㎝の厚さがあり、板を蒸したり、水を掛けて焼いたりして、加工しながら造ります。また船食い虫の被害から守るために包板と呼ばれる薄板を棚板に張り付けてあります。甲板は、取り外し可能で、荷物を多く積め、作業効率を上げるため、甲板には踏み板を掛けて作業をしていました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.15  グレイハウンド (GREYHOUND)

 

    製作者:勝又 晴夫    船 籍:イギリス    建 造:1720年    縮 尺:1/100

    キット:コーレル

 

 同好会に入り3隻目の作品です。グレイハウンドは20門の大砲を備えたフリゲート艦で、当時の地中海沿岸を脅かす海賊との戦いに使用されました。グレイハウンドは非常にエレガントで洗練されており、落ち着きのある装飾が施されていました。 

 模型完成後の置き場所を考え、小ぶりなので選びましたが、イタリア製キットの説明書は大雑把で理解しにくく、また1/100スケールなので細かいところが難しく苦労しました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.16  ブランドフォード (BLANDFORD)

 

    製作者:石川 敏夫    船 籍:イギリス    建 造:1719年    縮 尺:1/75

    キット:自 作 

 

 ブランドフォードは1719年建造された英国海軍の第6級20門砲艦。この模型は、20年前にアナトミーの本の図面を基に製作していたが船体の外板、ブルワーク、ガネルにそりやゆがみが生じたため、途中、製作を放置していたものです。再度、ゆがみ等を修正し、製作に取り組んでみたが完成するかどうか? とにかく楽しんで、製作をしていこうと思う。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.17  ロイヤル・キャロライン

         (ROYAL CAROLINE)

 

    製作者:大坂 義昌    船 籍:イギリス    建 造:1749年    縮 尺:1/47

    キット:マンチュア

 

 来年の40回展で進水を目標に製作中です。出品数の多い帆船ですので、諸先輩方の作品を参考にさせていただき、あれこれと迷いながら、"かっこいい"を基準に取り組みました。基礎講習会や研究会を通じて教えていただいた知識をもとに取り組んでいますが、力量不足で実現しきれていないところが多々あり今後の課題とします。 

 なお、製作にあたってはキットの図面が基本ですが不明なところはアナトミーシリーズ「CAROLINE」を参考にしています。現状、模型作りで精一杯ですが、今後は帆船に関する知識や時代背景なども勉強し趣味の幅を広げたいと思います。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.18  ロイヤル・キャロライン

        (ROYAL CAROLINE)

 

    製作者:須藤 博之    船 籍:イギリス    建 造:1749年    縮 尺:1/47

    キット:自 作 

 

 船体は4、5年前に作りましたが、フィギュア、レリーフの製作が出来ず、やめていました。レリーフ等の細かい所がわからず、困っていたところ、濱中先輩の助言、伊藤先輩から図面を頂き、粘土で製作しています。なにしろ始めてなので遅々として進まず、完成はまだ先の事だと思います。気長に作っていきたいと思います。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.19  オランダの捕鯨船

        (BALENIERA OLANDESE)

 

    製作者:早坂 哲郎    船 籍:オランダ    建 造:17世紀    縮 尺:1/60

    キット:自 作 

 

 大船のコピー会社に帆船の図面コピーを依頼した時の事で、そこの職員の方のキットの図面を0.68倍に縮尺コピーの上製作したのがこの船で、手間が掛かりましたが(8か月)、楽しんで作ったものです。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.20  グラナド (GRANADO)

 

    製作者:平石 浩二    船 籍:イギリス    建 造:1742年    縮 尺:1/64

    キット:ジョティカ

 

 本船はボム・べセルに分類される英国の戦闘艦で、海から陸の要塞等を攻撃する船です。私が製作する2隻目の船です。1隻目は講習会を受講しながら楽に完成まで漕ぎつけました。

 これに自信を得て、2隻目は精度と部材の質に定評のある英国のキットを選んだまでは良かったのですが、製作開始早々、図面の解釈に悩み、二度作り直すなど、細部にこだわり過ぎた挙げ句,1年以上も、手が止まったまま、放置していました。諸先輩方の叱咤激励を受け、今春、製作を再開しました。 

 今回、未完成での出品となりましたが、来年は、完成品として出品することを誓います。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。