第41回 世界の帆船模型展 4/6

 
 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.31   グラナド 大坂 義昌 No.36   フライング・クラウド 郷原 邦昌
No.32   サプライ 松葉 光則 No.37   フライング・フィッシュ 首藤 克彦
No.33   エンデヴァー 元嶋 民夫 No.38   ロバート・E.リー 西 重道
No.34   ベレロフォン 久保田 光昭 No.39   天城 竹本 喜道
No.35   プリンセス・メイズ 福田 正彦 No.40   日本丸(新) 神谷 高康

  No.31  グラナド (GRANADO)

 

    製作者:大坂 義昌    船 籍:イギリス    建 造:1742年    縮 尺:1/96

    キット:自 作

 

 海上から敵沿岸要塞攻撃を目的とした大口径の臼砲2門を装備した英国の臼砲艦。建造当初はスループとして就航しましたが、1756年臼砲艦に改修されました。 

 同好会に入り3隻目となる作品で、自分の技量はさておきスクラッチビルドに挑戦。縮尺は、完成後の置き場を考え1/96にしました。 図面はジョティカのキット図面とアナトミ―の図面を参考にしています。製作にあたっては、会の資料集や講習会で講師をはじめ諸先輩方のアドバイスをいただくなどして、試行錯誤を重ねながら製作中です。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.32  サプライ (SUPPLY)

 

   製作者:松葉 光則    船 籍:イギリス    建 造:1759年    縮 尺:1/64

   キット:ジョティカ

 

 20数年前に、見様見真似で帆船模型を製作しました。今回、横浜帆船模型同好会に入会させて頂き実技講習会に参加して、一から製作方法を学びましたが、講師の先生からもっと船体を仕上げた方がいいと教わりましたが、思うように出来ませんでした。 

 この船は、1759年に進水しオーストラリアに囚人を護送した最初の船団の一隻であり、後にオーストラリア総督となるアーサー・フィリップスが乗船していました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.33  エンデヴァー (ENDEAVOUR)

 

   製作者:元嶋 民夫    船 籍:イギリス    建 造:1768年     縮 尺:1/60

   キット:コーレル

 

 20年ほど前に購入し、いつかは作成しようと思いながらも中々着手することが出来ず、やっと昨年から製作を始めました。古いキットのため、図面はそれなりに有りましたが、内容が曖昧であったり、簡略化されていたり、サイズがバラバラだったりし作成に時間が掛かっている状況です。 

 完成品を出展する予定でしたが、全く間に合わず今回は作成途中の出展となりました。次回は、是非完成品を出展したいと思っています。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.34  ベレロフォン (BELLEROPHON) 

 

   製作者:久保田 光昭    船 籍:イギリス    建 造:1786年    縮 尺:1/72

   キット:アマティ 

 

 歴戦の兵揃いの英国海軍の中でも「栄光の6月1日」(1794年)、ナイル(1798年)、トラファルガー(1805年)、ナポレオンの身柄の確保(1815年)と、数々の戦功を誇る74門艦です。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.35  プリンセス・メイズ

        (PRINCESS MAYSE)

 

   製作者:福田 正彦    船 籍:イギリス    建 造:19世紀    縮 尺:1/38

   キット:自 作

 

 この船は、もともとイングランド南西部デボン州とコーンウオール州境のタマー川のバージとして建造されたましが、イラストでは、スコットランドのクライド湾アラン島にある町のブロディックの小型客船として描かれています。 

 喫水線下をウオルナットで、上はエリマキでプランキングをしました。甲板はツゲを使い、曲線貼りをしています。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.36  フライング・クラウド

          (FLYING CLOUD)

 

   製作者:郷原 邦昌    船 籍:アメリカ    建 造:1851年     縮 尺:1/192

   キット:自 作

 

 1851年Clipper型帆船として米国、Massachusetts で進水、総トン数 1,782 tons、全長225ft(69m)、船幅 41ft8in(12.7m)、 深さ 21ft6in(6.55m)、 船価$90,000。1848年にはCaliforniaで砂金が発見され、Gold Rash が始まり、翌年には山師や開拓者が殺到する事になり、それらの人々や物資を積んで New York ~San Francisco 間を南米大陸最南端の岬、Cape Hornを周る航路(1,600海里)が活況を呈しました。 

 この航路に就航した「Flying Cloud」は、船長Josiah Perkins Cressey 航海士 Eleanor Cressey 夫妻による息の合った操船により、通常200日程度かかる航海を89日8時間という驚異的な日数で航海し新記録を樹立しました。この記録は1859年から136年たった1989年まで破られませんでした。船長Josiah は1871年死去、妻Eleanorは1900年まで生存しました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.37  フライング・フィッシュ(FLYING FISH) 

 

   製作者:首藤 克彦    船 籍:アメリカ    建 造:1860年     縮 尺:1/50

   キット:コーレル

 

 1860年にアメリカのマサチューセッツ州エセックスで建造された快速のスクーナーで、優秀な性能はレース用のヨットのモデルになったと言われています。 

 10年程前に購入し製作していましたが、船体を破壊してしまい、船体を自作することにしまた。そのため出来上がった船体、特に船尾の形状は、大きく異なってしまいました。 

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.38  ロバート・E. リー (ROBERT E. LEE)

 

   製作者:西 重道    船 籍:アメリカ    建 造:1886年    縮 尺:1/150

   キット:アマティ

 

 米国ミシシッピー川を運行した舷側外輪型の大型貨客船でニューオルリンズからセントルイスまで1100kmを約90時間で結んでいました。特に1等船室は浮かぶホテルとしてカジノ、娯楽室、豪華サロンなどが完備され、毎晩豪華なショーが楽しめたことから別名「ショーボート」とも呼ばれ、米国興隆期の文化を象徴する物となりました。 

 この船名は南北戦争の南軍司令官リー将軍にちなんで命名され、数々のスピードレースに勝利しそのスピードは当時の外洋客船をもしのぎ20ノットを超えていました。レースには掛け金が100万ドルを超えたと言われています。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.39   天 城

 

   製作者:竹本 喜道    船 籍:日 本    建 造:1878年    縮尺:1/100

   キット:自 作

 

 横須賀海軍工廠で建造された日本国産軍艦第2号の木造エンジン付き帆船軍艦です。建造に天城山から伐り出した木材を活用したのが艦名の由来です。水平還動式2段膨張3気筒720HPエンジンを搭載し11knotで機走しました。日清戦争(1895~1896年)に参戦し、旅順、大連、威海衛攻略作戦で活躍しました。 

 水平還動式エンジンは、フランスで開発されたエンジンで低く設置できて、メンテナンスしやすい特徴がありました。ボイラーは円筒型が2基ありました。右舷側は可視化模型にしました。左舷側は通常通りです。 仕様諸元は銘鈑に示す通りです。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.40   日本丸(新)

 

   製作者:神谷 高康    船 籍:日 本    建 造:1984年    縮 尺:1/160

   キット:ウッディジョー

 

 初代日本丸の後継として1984年に就航した2代目の「帆船日本丸」です。全長110m。横浜港にて一般公開された時に乗船し、写真を撮ったり、実習生から実感のこもった話を聞き、かねてから一度製作してみたいと思っていた「帆船日本丸」の製作を決めました。 

 製作しながら、彼らの奮闘ぶりや大海原を快走する雄姿を想像しながら、いくつかのグレードアップを試み、また手直しを繰り返しながらの製作で、苦労もありましたが帆船模型製作を満喫した日々でした。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。