第39回 世界の帆船模型展 1/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No. 1   サンタ・マリア 前田 芳穂 No. 6   ヴァーサ 石丸 昌孝
No. 2   コロンブスの探検船団 首藤 克彦 No. 7   メイフラワー 猪股 敏昭
No. 3   サンタ・マリア 春田 一茂 No. 8   アポストル・フェリペ 小杉 哲久
No. 4   サンタ・マリア 高山 實 No. 9   サントリー号 小杉 哲久
No. 5   ゴールデン・ハインド 加藤 嘉明 No.10   プリンス・ウィレム 長谷川 傅
 
 

  No.1  サンタ・マリア(SANTA MARIA)ポスター作品

 

    製作者:前田 芳穂    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/45

    キット:ウッディジョー 

 

 新大陸を発見したコロンブスの乗船した、この「サンタ・マリア号」は最も有名な帆船です。今回は帆を自作してみました。裂地を薄和紙で裏打ちし、縫い目を切り継ぎました。帆が風を孕むようにCMC糊を塗布しました。

 

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  No.2  コロンブスの探検船団 

 

    製作者:首藤 克彦    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/65

    キット:アマティ 

 

 コロンブスの東洋を目指した探検航海は、旗艦サンタ・マリアと、ピンタ、ニーニャの3隻で1492年8月3日スペインのパロス港を出港した。多くの困難を克服し、また、10月10日には暴動が発生し、コロンブスは3日以内に陸地に到達しなければ帰国すると乗組員に約束する。10月12日未明にピンタの乗組員により陸地が視認される。

 約2か月キューバ周辺を探検したが、サンタ・マリアはハイチ周辺で座礁し、残ったピンタとニーニャには乗員全員を収容できず砦に残留したが生存者はいなかった。コロンブスはニーニャに移乗してスペインのバロス港に帰着した。

 

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  No.3  サンタ・マリア (SANTA MARIA) 

 

    製作者:春田 一茂    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/45

    キット:イマイ 

 

 1927年博覧会用に建造されたレプリカ船であろう。艤装が全装帆船仕様の当時「丸いカラベラ」と呼ばれた、言わばハイブリット型カラベラである。だが、今の定説では実船はナオだったというからこの船型ではなかった。加えてメインマストはもっと太い円材だったろうし、ミズンとフォアはデッドアイを使わぬトグルと滑車による南方式シュラウドで、結索はビレイピンを使わず単に横木に結び付けるだけだったろう。砲門も蓋付きのこんなに整ったものではなかったであろう等々。原史料不足ゆえに同船に決定版はない。当時の雰囲気が少しでも感じられればそれでよい。

 

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  No.4  サンタ・マリア (SANTA MARIA) 

 

    製作者:高山 實    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/90

    キット:自 作 

 

 昨年は1/45のサンタ・マリアを出品しましたが、運搬用ケースも幅が50㎝と搬入に大変な思いをしました。その反省を踏まえて今年は1/90のサンタ・マリアを作ることにしました。

 

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  No.5  ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND) 

 

    製作者:加藤 嘉明    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/72

    キット:自 作 

 

 ゴールデン・ハインドはサー・フランシス・ドレークが1577年から1578年の間、地球を周回した時の船で、名はペリカンだったが、ドレークが1578年の航海中に改名した。この船の設計図、製作図面は無く、船の長さは約25m、排水量は120トンと推定される。この船の特徴は18の種々な口径の銃砲によって武装されている。

 

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  No.6  ヴァーサ (VASA) 

 

    製作者:石丸 昌孝    船 籍:スウェーデン    建 造:1628年    縮 尺:1/75

    キット:コーレル 

 

 この軍艦は、スウェーデンが建造した一番高価な艦であったが、ストックホルム港から処女航海に出た直後転覆、沈没した悲劇のスウェーデン戦艦。300年余りたち引き上げられ修復後、ストックホルムVASA博物館に保存されている。この船は上級モデラーに好まれ製作しましたが、64門の砲門位置決め、装飾の金箔張り、リギング張りに苦労し、完成まで約2年間かかりました。

 

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  No.7  メイフラワー (MAYFLOWER) 

 

    製作者:猪俣 敏昭    船 籍:イギリス    建 造:1615年    縮 尺:1/64

    キット:グンゼ

 

 今から約40年前に製作した船を手直しして出品します。私の2隻目にあたる作品なので、工作に未熟なところが多く、ブルワークより上はほぼ全て作り直しました。このキットは今見ると設計上おかしいところも見受けられますが、全体のプロポーションは17世紀初期のガレオン船のキットの中でも上々の部類に入るものと思っています。 

 知る限りではこのキットが展覧会に出品されるのは初めてではないでしょうか?なお、手直しにあたっては白井さんの製作事例を手本としています。船台はケロッグコーンフレークに入っていたおまけを型取りして製作してみました。

 

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  No.8  アポストル・フェリペ

         (APOSTOL FELIPE) 

 

    製作者:小杉 哲也    船 籍:スペイン    建 造:1626年    縮 尺:1/60

    キット:オックレ 

 

 本船は4作目、模型同好会に入会後の3作目の船です。入会後は製作にあたり「取り敢えず作る(1段階目)」、「乗組員を乗せた船を作る(2段階目)、「帆を張った船を作る(3段階目)」の3段階を目標に定め、本作品は一応その目標を達成した作品にあたります。作りはまだ雑で、まだまだ修業不足ですが自分では満足しています。次作品は更に見栄えのする作品を目指したいと思っています。

 

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  No.9  サントリー号 (SUNTORY) 

 

    製作者:小杉 哲也     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作

 

 一昔前、ある港町の居酒屋で酒棚に飾ってあるボトルシップを見て「作って見よう」と思い立ち、始めたのがボトルシップの始まりです。職場が海上という事もあり、暇な時に作り方や道具を工夫し試行錯誤の中で、自己流で作品を作りました。居酒屋の酒棚に飾っても見劣りしない作品ができるようになったと自己満足しています(雑な作りですが離れて見ていただければ幸いです)。

 

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  No.10  プリンス・ウィレム (PRINS WILLEM) 

 

    製作者:長谷川 傳    船 籍:オランダ    建 造:1650年    縮 尺:1/100

    キット:コーレル

 

 PRINS WILLEMは17世紀後半、オランダ東インド会社が擁した当時最大級の商船。1649年に建造が開始され50年1月に進水、51年5月にジャワのバタビアに向けて初めての遠洋航海につき翌52年6月に帰国。

 帰国後イギリスとの戦争のため海軍に編入され、大幅な武装改造が加えられ、54年に戦務終了後再び商船として復帰した。1661年バタビアからの帰路にシケにより10年という短い生涯を閉じた。 

 当作品はコーレルのキットをベースに製作したが、彫刻類についてはエポキシ・パテ及び粘土を用いて初めての自作に挑戦した。

 

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