第39回 世界の帆船模型展 7/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.61   ブルーノーズ 加藤 嘉明 No.G2   ヴィーマ  小川 武男
No.62   ドラゴン 星野 広 No.G3   チャールズ・ヨット 鴨下 重一
No.63   結索見本 郷原 邦昌 No.G4   プリンス・ウィレム 小島 和夫
No.64   ヴィクトリー 林 孝治郎        
No.G1   ラ・クローン 渡辺 愃二        

  No.61  ブルーノーズ (BLUENOSE)

 

    製作者:加藤 嘉明    船 籍:カナダ    建 造:1921年    縮 尺:―

    キット:自 作 

 

 材料はヒュウガ・ミズキの原料を利用し、ブルーノーズの姿を写し、加工し、木材の木目を生かし、オイルフィニッシュ(オイルステイン系塗料)を塗装、数回研磨し、木目を生かして製作した。製作期間は約2か月。これは縦半割りにした船体(外側)の船殻だけの模型である。

 

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  No.62  ドラゴン (DRAGON)

 

    製作者:星野 広    船 籍:フランス    建 造:1940年    縮 尺:1/25

    キット:自 作 

 

 ドラゴン級ヨットの誕生は1929年で、1948年から72年までオリンピック種目に採用されていた。優雅で高貴なイメージのあるキールボートです。以前よりヨットのハーフモデルを作りたかったのですが、今回コーレル社のキットを半分にカットし、ハーフモデルもどきを作ってみました。

 

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  No.63   結索見本

 

    製作者:郷原 邦昌     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作 

 

 ロープの結び方を「結索法」と言います。「結び」は人類の発達と共に、樹皮の繊維や蔓など利用し、人の生活に密着したもので、船の外洋への進出、船舶の大型化、即ち16~18世紀の大型帆船時代に発達確立したものであると言われています。ここには大型帆船に使われていたであろう「結び」、現代の船舶やヨットなどにも使われている「結び」の代表的なもの、「飾り結び」の一部などを作ってみました。

 帆船模型作りに利用してみてください。またものによってはご家庭での梱包、洗濯紐の処理や、キャンプなどのレジャーにも利用できるかもしれません。

 

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  No.64  ヴィクトリー (VICTORY)

 

    製作者:林 孝次郎    船 籍:イギリス    建 造:1765年    縮 尺:1/84

    キット:デアゴスティーニ 

 

 幼少のころからものづくりが好きで、色々なモデルを作ってきましたが、還暦を前にとうとう帆船に手を出しました。昨年この会の存在を知って今年入会・出品をと考えていたのですが、手違いで入会が遅くなり、何とかお願いして滑り込みさせていただきました。

 

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  No.G1  ラ・クローン(LA COURONNE)

                                   友情出品 ザ・ロープ

 

    製作者:渡辺 愃二    船 籍:フランス    建 造:1636年    縮 尺:1/98

    キット:マンチュア

 

 ルイ13世統治時代に建造された主力戦列艦。La Couronneは『王冠』の意味で、イギリスのソブリン・オブ・ザ・シーズに対抗の為1636年に建造された二層ガレオン型戦列艦。

 キットの船体外板は2㎜厚の1枚張りだったが、これを1㎜の檜を貼りその上に0.7㎜のマホガニーの2枚張りに変更しワトコで仕上げて素材を生かすようにした。ブルワーク部の部材の木目が気になったので黒で着色し全体の引き締め感を出した。大半のモデラーがそうであるように、細かいパーツのほとんどが自作せざるを得ず、何とか完成にこぎつけた。

 

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  No.G2  ヴィーマ(RV VEMA)  友情出品 ザ・ロープ

 

    製作者:小川 武男    船 籍:アメリカ    建 造:1923年    縮 尺:1/96

    キット:自 作

 

 資本家E.F. Hutton氏の発注で、デンマークの造船所で1923年スクーナー・ヨットとして進水。最初の船名はHUSSARであったが、3年後海運界の重鎮Vetlesen氏に売却、姓の頭文字と夫人のMaudeの頭文字を組み合わせてVEMAと名付けられた。第二次大戦後コロンビア大学の海洋調査船として使われた。

 モデルは調査のため出航間もない海峡を抜け外海に出る場面で、エンジン走行と帆走を再現した。船上には48体のフィギュアを配置、写真と1枚の図面だけで細部はわからない部分が多く、推定で完成させた洋上ジオラマです。 

 只々1枚の洋上帆走のシルエットに魅了され製作をしました。尚、船体に照明を入れましたがLEDの照灯検査をせず使用したのでうまく点くか疑問です。

 

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   No.G3  チャールズ・ヨット

    (CHARLES ROYAL YACHT)友情出品 マイシップ

 

    製作者:鴨下 重一    船 籍:イギリス    建 造:1674年    縮 尺:1/64

    キット:ウッディジョー

 

 マイシップクラブで同一作品を製作する際、白井一信氏監修のこのキットはあまりにも完成度が高いため、個性が出にくいと思い、船体部分をストラクチャーモデル変更して製作したものです。 

 レーザーカットのフレーム図より船図を起こし、ストラクチャーモデル用の図面を作成し、内型法により船体を製作。キット図面以外の資料がないため、フレームの数、下層甲板の位置等、わからないことが多々あり、独自の解釈で製作しています。同時に船体中央部のカットモデルも製作したので、帆のあり・なしでのヤードの位置等も見てください。

 

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  No.G4  プリンス・ウィレム(PRINS WILLEM)

               友情出品 マイシップ

 

    製作者:小島 和夫     船 籍:オランダ    建 造:1650年    縮 尺:1/100

    キット:コーレル 

 

 海洋国家オランダを代表する帆船。連合東インド会社の武装商船であったが、1652年オランダ海軍の旗艦として蘭英戦争で活躍。製作にあたっては金属部品の出来が悪いので自作した。

 

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