第38回 世界の帆船模型展 1/7

 
 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.  1   ロイヤル・キャロライン 石川 敏夫 No.  6   パペゴヤン 濱中 聖之進
No.  2   ニーニヤ 星野 広 No.  7   アポストル・フェリペ 小野 次郎
No.  3   サンタ・マリア 高山 實 No.  8   プリンス・ウィレム 長谷川 傅
No.  4   サンタ・マリア 前田 芳穂 No.  9   プリンス 梅川 真弥
No.  5   ゴールデン・ハインド 大脇 茂 No.10   ソヴィリン・オブ・ザ・シーズ 鈴木 克昌

  No.1  ロイヤル・キャロライン

       (ROYAL CAROLINE) ポスター作品

 

    製作者:石川 敏夫    船 籍:イギリス    建 造:1749年    縮 尺:1/47

    キット:マンチュア

 

 1749年に建造された英国王室のヨット型帆船で、華麗な彫刻類で装飾された有名な帆船である。

  彫刻類は、古びた重厚な感じになるよう塗装してみた。艤装やリギングについては、キットに図面では分からないことがあったのでアナトミーシリーズ「CAROLINE 1749」を参考に一部変更して製作した。

 

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  No.2  ニーニャ (NINA) 

 

    製作者:星野 広    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/65

    キット:アルテサニア・ラティナ

 

 コロンブスが新大陸に向けての最初の航海に際し、率いた3隻の船団の1隻です。

  昨年はサンタ・マリアを出品したので、今年はニーニャを作りました。初心者向けのキットですがラティーン・セイルのカラベル船の構造が分からず、細かい細工もあり予想以上に手間取りました。

 

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  No.3  サンタ・マリア (SANTA MARIA) 

 

    製作者:高山 實    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/45

    キット:自 作 

 

 今回も製作にあたり諸先輩のアドバイスをいただきながら、初めてスクラッチビルドに挑戦致しました。リギングではカテナリー曲線をイメージしましたが、うまく行きませんでした。

 

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  No.4  サンタ・マリア(SANTA MARIA) 

 

    製作者:前田 芳穂    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/45

    キット:ウッディジョー

 

 新大陸を発見したコロンブスの乗船した、この「サンタ・マリア号」は最も有名な帆船です。 

 今回は帆を自作してみました。裂地を薄和紙で裏打ちし、縫い目を切り継ぎました。帆が風を孕むようにCMC糊を塗布しました。

 

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  No.5  ゴールデン・ハインド(GOLDEN HIND) 

 

    製作者:大脇 茂    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/53

    キット:マモリ 

 

 1577年12月13日、英仏海峡に面したイギリスの西の港プリマスから小船団が太平洋に向けて出港した。旗艦はペリカン号、のちに後援者ハットン家の紋章である、軽やかに歩む黄金の牡鹿にちなみゴールデン・ハインド号と改めた。司令官は34歳のフランシス・ドレークである。

 

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  No.6  パペゴヤン (PAPEGOJAN) 

 

    製作者:濱中 聖之進    船 籍:オランダ    建 造:1624年    縮 尺:1/72

    キット:シップヤード

 

 ペーパークラフトの帆船模型キットを入手したので製作してみた。木製帆船模型キットにおける板材部分がすべて紙に置き換わったものと考えれば良かろう。紙のパーツはレーザーですべて精巧にカットされており、木工ボンドで接着すれば容易に組み立てられる。木製のような加工の手間は一切なくプラモデル感覚で短期間に製作することができるので、息抜きには良さそうだ。 

 自作したのはオーナメント(粘土製)、セイル、飾り台である。船体製作段階では紙への塗装がうまく行かなかったが、飾り台を作る段階にはコツも分かり、紫檀風の仕上がりに塗装してみた。

 

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  No.7  アポストル・フェリペ

         (APOSTOL FELIPE) 

 

    製作者:小野 次郎    船 籍:スペイン    建 造:1626年    縮 尺:1/60

    キット:オックレ

 

 アポストル・フェリペは1626年にスペイン国王フィリップ4世によって建造されたガレオン船6艘のうちの1艘である。これらのガレオンは「ラ・プラタのガレオン」に属し、インド航路と呼ばれたアメリカ・スペインルートで貨物を運んでいた。 

 アポストル・フェリペは1629年、船隊として初めての航海でスペインに向けゴールドや宝石等を運んでいる。また1633年まで護衛艦隊の旗艦として戦闘にも参加している。船体プープ部ギャラリーの装飾は同様のものが12世紀に建てられたスペイン西部のサラマンカ大聖堂の祭壇画に見られる。

 

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  No.8  プリンス・ウィレム (PRINS WILLEM) 

 

    製作者:長谷川 傳    船 籍:オランダ    建 造:1650年    縮 尺:1/100

    キット:コーレル 

 

 「PRINS WILLEM」はオランダ東インド会社が擁した当時最大の船。1649年から建造が開始され50年1月1日に進水。51年5月にジャワのバタビアに向けて初めての遠洋航海につき、翌52年6月に帰国。1652年~54年のオランダとイギリスとの戦争のため海軍に編入され大幅な武装改造が加えられたが任務終了後は再び商船として復帰。

 61年バタビアからの帰路、時化により10年という短い生涯を閉じた。記録によるとこの船は150人の乗員・乗客が乗れるように建造されていたが実際はこれを大きく上回る人を乗せていたようである。

 

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  No.9  プリンス(PRINCE) 

 

    製作者:梅川 真弥    船 籍:イギリス    建 造:1670年    縮 尺:1/144

    キット:マモリ

 

 プリンスは100門の大砲を装備した英国海軍の第一級戦列艦で1670年に建造されました。1672年イギリス艦隊の旗艦としてオランダ艦隊との海戦で活躍し、勝利を収めましたが大きな損害をうけました。 

 以前はロンドン科学博物館に同時代の構造モデルが展示されておりました。昨年ロンドンに行く機会が有り、同博物館を訪問しましたが、すでに倉庫にしまい込まれており金色に輝く船首、船尾の美しい姿を見る事ができませんでした。今では学術調査、研究等の目的以外は見ることができず、それも申請してから一年程度かかるようです。

 

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  No.10  ソヴリン・オブ・ザ・シーズ

         (SOVEREIGN OF THE SEAS) 

 

    製作者:鈴木 克昌    船 籍:イギリス    建 造:1637年    縮 尺:1/78

    キット:セルガル

 

 1637年チャールズ1世によって建造され、800人の乗務員と104門の大砲で武装した当時世界最大の船で、船体を覆う装飾は金箔を貼られて黄金色に輝き「黄金の悪魔」と恐れられヨーロッパの海に君臨したが、1696年コックが消し忘れたキャンドルによる失火で60年の生涯を終えた。 

 のんびりと製作していたら、今年で8年目になってしまいました。そろそろ他の船が作りたくなってきましたので、このロワーマストのリギングで終わりにします。来年は違う船で出品をしようと思っています。

 

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