第41回 世界の帆船模型展 5/6

 
 番号    船 名  製作者   番号    船 名  製作者
No.41   琵琶湖の丸子船 関口 正巳 No.47   ヴァイキング村 戸田インゲボルグ
No.42   ガレオン船(2点) 福田 正彦 No.G1   18世紀 ロングボート 三五 道夫
No.43   ゼーベン・プロヴィンセン 棚山 桂子 No.G2   スクーナー ピクル 鴨下 重一
No.44   ドックヤード・モデル 棚山 桂子 No.G3   スクーナー ピクル 鴨下 重一
No.45   弁才船 肥田 純 No.G4   ラ・クローン 吉田 哲郎

  No.41  琵琶湖の丸子船

 

   製作者:関口 正巳    船 籍:日 本    建 造:昭和初期まで    縮 尺:1/24

   キット:自 作

 

 和船の歴史書で丸子船の名称と構造的特徴は知っていましたが、神奈川大学常民文化研究所所蔵 近藤友一郎制作丸子船の模型を見る機会を得て、その全体像を知るにおよび興味を覚え製作する動機を覚えました。 

 早速、同大研究所所長の昆教授のもとを訪れ、資料とご指導をいただきました。その結果、復元船のある琵琶湖博物館および実物の丸子船を展示している滋賀県西浅井町にある北淡海・丸子船の館を訪問、写真撮影と関連資料のコピーを得ることができ、模型製作に必要な資料を取りそろえることが可能になりました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.42   ガレオン船(2点)

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作(ペン画)

 

作品 1 

80歳を過ぎてから習い始めたペン画の習作時代の絵を改めて書き直したものです。当時に比べて海や空の表現が進歩していると思いたいが、どうだろうか。 

作品 2

会員の西谷さんからスペインのガレオン船の気に入った画像を提供いただいたので、それをペン画にしました。海の白い泡 をどう表現するかに苦労したが、まだとても及びもつきません。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.43  ゼーベン・プロヴィンセン

         (DE ZEVEN PROVINCIEN)

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:オランダ    建 造:1665年     縮 尺:―

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 オランダ海軍の80門二層甲板艦。ミヒール・デ・ロイテル提督の旗艦として活躍し、解体されるまで数多くの戦果を残しました。

 「本作品は穏やかな海上を航行する本艦の雄姿を表現したもので、セールの膨らみから海上の風を感じて頂きたい。」との濱中氏のコメントにも書かれている様に、デコパージュで立体感とともにその風合いが表現できていると良いのですが・・・ 

  昨年の展覧会でこの帆船の帆の変わった色合いに惹かれ、作者の濱中氏に了解を頂いてデコパージュにしてみました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.44   ドックヤード・モデル

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:フランス    建 造:18世紀    縮 尺:―

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 ルイ15世時代、フランス某海軍造船所内本館の一室。造船技師長が来訪した関係要人達に、新設計の74門艦の構造、性能や建造費について模型や画面を使ってプレゼンテーションを行っているといった設定の想像画です。(神蔵光義氏の説明文より) 

 氏の絵画から受けるイメージを損なわない様に、どこまで立体的な風景が表現できるかが課題です。この絵画も昨年の展覧会に出展された神蔵氏の作品をみて、是非デコパージュに出来たらと思い、氏の了解を得て作成してみました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.45   弁才船

 

    製作者:肥田 純    船 籍:日 本    建 造:江戸時代    縮 尺:―

    キット:自 作 (デコパージュ)

 

 広重の東海道53次 由比ゆい薩さつ錘おもり嶺みねの画をデフォルメして弁才船を描き入れ、立体的な絵の作品としました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.47   ヴァイキング村

 

   製作者:戸田 インゲボルグ     船 籍:ー    建 造:ー     縮 尺:―

   キット:自 作 

 

 昔、テレビ番組「小さなヴァイキング・Vickie」を思い出して、前から持っていたペーパークラフトのセットと知人から貰ったコルクを使って、写真を元にノルウェーの景色を再現してみました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No. G1  18世紀 ロングボート

   (18th Century Longboat)友情出品 マイシップ クラブ

 

    製作者:三五 道夫    船 籍:イギリス    建 造:18世紀     縮 尺:―

    キット:モデルシップウェイ

 

 この26フィートのボートは英国の国立海事博物館(NMM)に所蔵されている当時の模型にもとづき、デザイナーであるチャック・パサロが設計したもので、このタイプのロングボートは1750~60年頃に使用されていました。 

 キットはフレーム(リブ)が独自の製作手法を考案されており、ボート内部の加工がスムーズですが、木材がバスウッドでとても軟らかく細かいため、製作は大変な苦労の連続で何とか完成させることができました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No. G2  スクーナー ピクル

     (SCHOONER PICKLE)友情出品 マイシップ クラブ

 

    製作者:鴨下 重一    船 籍:イギリス    建 造:1800年     縮 尺:1/64

    キット:ジョティカ

 

 1805年トラファルガル海戦でイギリスの勝利とネルソン提督の最期を海軍本部に報告したトップスルスクーナーです。 

 キットはセールを付けないようになっていますが、イギリスにあるレプリカ船の写真を参考にセールを付けることとしました。トップスルスクーナーにピタリと当てはまるセール図面がなく苦戦しました。セールの素材は雁皮紙の袋貼りの手法にて製作しました。 

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No. G3  スクーナー ピクル

      (SCHOONER PICKLE)友情出展  マイシップ クラブ

 

    製作者:鴨下 重一    船 籍:イギリス    建 造:1800年     縮 尺:1/64

    キット:自 作

 

 キット製作と並行して、ストラクチャーモデルも製作することし、キットのフレームをコピーしたものより船図を起こし、様々な参考資料を基にフレーム割付図、各フレーム図、デッキプラン等の図面を約1か月かけて作図しました。 

 製作手法は私の従来よりの内型フレーム工法、素材は「木のはがき」のカツラ材約30枚、制作期間は図面を含め約4か月。内型フレーム工法についてはマイシップ クラブのホームページで紹介しておりますので興味ある方は閲覧してみてください。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No. G4  ラ・クローン (LA COURONNE)

                      友情出展 ザ・ロープ

 

    製作者:吉田 哲郎    船 籍:フランス    建 造:1636年    縮 尺:1/105

    キット:自 作

 

 フランス、ルイ13世時代の主力艦です。30年ほど前にパリのスタブ社で金属オーナメントと図面を購入し、名古屋在住中の10数年前から、5年程かけてフレームから製作しました。 

 船体主材はマホガニー、オーナメント類はスタブの部品は結局使用せず、全て自作、彫刻類はエリマキの木、手すりの支柱は紫檀から削り出しました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。