第36回 世界の帆船模型展 8/8

番号   船 名 製作者 番号   船 名 製作者
No.72   海戦シーン 神蔵 義光 No.77   フアン・セバスチャン 棚山 桂子
No.73   食卓仲間 福田 正彦 No.78   ボンホーム・リチャード 加藤 史郎
No.74   ウィンド・サーフ 小川 和男 No.79   サンドバッガー・スループ 田中 武敏
No.75   サン・エステバン 棚山 桂子 No.80   パンドラ 鴨下 重一
No.76   サンタ・テレサ 棚山 桂子 No.81   サンタ・マリア 滝沢 英太郎

  No.72   海戦シーン 

 

    製作者:神蔵 義光    船 籍:フランス    建 造:18世紀中    縮 尺:ー

    キット:自 作 (油彩画)

 

 英国の挿絵画家ヌーン氏によるトラファルガー海戦のイラストを油彩模写。ただ海洋小説や映画で食傷気味のナポレオン、ネルソン時代ではなく、半世紀前ルイ15世時代のフランス艦上での戦闘場面に変更。同時代のフランス艦の甲板艤装はともかく、兵士(特に海軍士官及び海兵)の軍装等については少ない資料に依っているため時代錯誤や誤りがあるやも知れず識者のご指摘を期待。

 

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  No.73   食卓仲間 

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:ー     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(ペン画) 

 

 19世紀のエッチング「食卓仲間」の模写。しかし、原画にある砲門は閉じていて全体に暗く描き直してある。原書には「・・・カノン砲がしっかり固縛されていること、ハンモックが袋に入っていること、大砲の操作用具とカットラスが何時でも使えるように吊されていることに注意・・・」と書いてある。

 

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  No.74  ウィンド・サーフ (WIND SURF) 

 

    製作者:小川 和男    船 籍:バハマ    建 造:1998年    縮 尺:ー

    キット:自 作(切り絵)

 

 地中海を行く豪華客船「ウィンド・サーフ」ーこれもまたれっきとした「帆船」である。 

 地球温暖化や化石燃料高騰が問題となる昨今、大自然のクリーンなエネルギーを利用した帆船が再び注目されているそうである。巨大な白い帆に風を受けて、優美に帆走する姿を想像しながら制作に取り組んだ。

 

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  No.75  サン・エステバン (SAN ESTEBAN) 

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:スペイン     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 今回は提供して頂いた「ガレオン船の絵」①を"3D"にして作成。額の奥行き4~4.5cmの厚みの中で、平面の絵からどのように各部を切り取り、立体化し、自然な帆船の姿に組み立てるかが、3ディメンションの作り甲斐でもあります。

(出典:・Spanish Galleon 1530-1690 Osprey出版社 Angus Konstam /Illustrated by Tony Bayan   

    ・船の世界史(上巻)蒸気船の世紀、Ship by Giorgio Virgnati)

 

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  No.76  サンタ・テレサ (The Santa Teresa) 

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:スペイン     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(デコパージュ)

 

「ガレオン船の絵」②ダウンズの海戦。1639年10月21日スペイン海軍がオランダ海軍に敗北したダウンズの海戦時の「サンタ・テレサ」。

(出典:・Spanish Galleon 1530-1690 Osprey出版社 Angus Konstam /Illustrated by Tony Bayan  

    ・船の世界史(上巻)蒸気船の世紀、Ship by Giorgio Virgnati)

 

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  No.77  フアン・セバスチャン・デ・エルカノ

       (JUAN SEBASTIAN de ELCANO) 

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:スペイン     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 世界一周の途上で死去したマゼランの後を継ぎ、艦隊を指揮してスペインに帰投した、探検家フアン・セバスチャン・デ・エルカノの名を冠した帆船。現役の帆船としては世界最古で最大級 (3,754ton)を誇るスペイン海軍の4檣バーケンティン型の美しい練習船です。

 

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  No.78  ボンホーム・リチャード

     (BONHOMME RICHARD) 賛助出展 ザ・ロープ

 

    製作者:加藤 史郎    船 籍:アメリカ    建 造:1761年    縮 尺:1/64

    キット:自 作

 

 この船はフランスの東インド会社よりアメリカの軍艦となり、英国からの独立戦争で旗艦として活躍したアメリカ海軍創設時の有名な船です。 

 この進水用船台はフランス方式で、イギリス、オランダなど国によって異なっていました。当時の造船技術や船台の仕組みを調べて、実際に進水できる状態に再現しました。大きな船を陸で建造して人力だけで海に浮かべる当時の知恵を推理してみてください。

 

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  No.79  サンドバッガー・スループ

       (Sandbagger Sloop)   賛助出展 ザ・ロープ

 

    製作者:田中 武敏    船 籍:アメリカ    建 造:1870年    縮 尺:1/30

    キット:自 作

 

 同じスループを漁船とレーシング船の二態で製作した。

 この船は、漁船としてニューヨーク湾でロブスターやクラブの漁を専門としていた。その後に、レーシング艇としても使用されることになり、1870年代以降にはレジャー用に愛用された。 

 漁船は木材生地仕上げ、レース船は塗装仕上げとした。

 

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  No.80  パンドラ (PANDORA)

                                  賛助出展 マイ・シップ・クラブ

 

    製作者:鴨下 重一    船 籍:イギリス    建 造:1779年    縮 尺:1/72

    キット:自 作

 

 「パンドラ」は1779年に進水した英国海軍の24門フリゲート艦。 

 ストラクチャーモデルは、ハロルド・ハーンの製作法が一般的であるが、この船は内型にフレームを貼りつけ、ウェールで全体を固めた上で内型を破壊して取り出す手法にて製作した。使用材料は木のハガキ(厚5㎜)のカツラ材を使用。

 

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  No.81  サンタ・マリア (SANTA MARIA)

                                 賛助出展 マイ・シップ・クラブ

 

    製作者:滝沢 英太郎    船 籍:スペイン    建 造:1492年    縮 尺:1/200

    キット:自 作

 

 「サンタ・マリア」の復元図は数種類存在するが、この模型はスペインの海軍史研究家「フリオ・ギーエン」氏の復元図を基にカラベル船型で作成した。 

 ジオラマスタイルで製作するにあたり、風を孕んだ帆を自然なカーブで作ることに最も苦労した。

 

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