番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.32 | パンドラ | 冨井 浩 | No.37 | ロイヤル・キャロライン | 根岸 和之助 | ||
No.33 | サプライ | 小野 次郎 | No.38 | パンドラ | 前川 政司 | ||
No.34 | ベローナ | 藤井 正郎 | No.39 | ゴールデン・ハインド | 石川 雅庸 | ||
No.35 | ラ・クローン | 高山 實 | No.40 | ローマのバイリーム | 岩倉 義昌 | ||
No.36 | ヨット・マリー | 首藤 克彦 | No.41 | ブルーノーズ・Ⅱ | 高橋 恒夫 |
No.32 パンドラ (PANDORA)
製作者:冨井 浩 船 籍:イギリス 建 造:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
1779年にデッドフォードで建造された大砲24門を搭載したフリゲート艦で、アメリカ独立戦争中は北アメリカで活躍しました。1790年に反乱を起こしたバウンティ号の捜索にハイチに向かい、反乱分子14名を逮捕しましたが、1791年8月、帰国途中にグレート・バリア・リーフ(豪)の外縁で座礁・沈没しました。1977年にヨーク岬沖で残骸が発見され、クイーンズランド博物館で展示されています。
この模型は船体を当時と同じフレーム構造で作り、甲板の一部を貼り大砲などを配置して帆船の美しさを表現したアドミラル・モデルに仕上げました。
No.33 サプライ (SUPPLY)
製作者:小野 次郎 船 籍:イギリス 建 造:1759年 縮 尺:1/64
キット:ジョティカ
サプライはデッドフォートヤードヘの輸送船として1759年に建造され、進水した。1786年に英国艦隊輸送艦としてコンバートされ、オーストラリアへの運航の最初の船団の一隻として選ばれ、長く厳しい航海の中で、168トンの小さいBrigとして最も機動的な船として認められていった。
同好会に入会し、初心者講習を受講しながらの第一作目、自分の手が如何に教えていただいたようには動かないかを如実に示された事例です。
No.34 ベローナ (BELLONA)
製作者:藤井 正郎 船 籍:イギリス 建 造:1760年 縮 尺:1/100
キット:コーレル
船名の"ベローナ"とは、ローマ神話に出てくる、戦争の女神です。1760年、イギリスで建造されました。この船は74門戦列艦と呼ばれ、当時の主力艦となっていました。
製作者の独り言:帆船模型製作を始めてから4作目の作品です。大砲の数の多い帆船を作りたいと心密かに思っていました。しかし腕がついてくるかな~と思っていたところ、最適な参考書が手に入りましたので、着手しました。なお、キットには搭載ボートがついていなかったので自作してみました。
No.35 ラ・クローン (LA COURONNE)
製作者:高山 實 船 籍:フランス 建 造:1636年 縮 尺:1/98
キット:マンチュア
当会にお世話になり5年、2隻目の完成作品です。昨年は船体のみの状態で出品、今回は1年かけてマストを建てリギングを実施しました。
この製作を通じて経験し勉強になった事は、製作用説明文が英文でアバウトで翻訳に苦労、図面をひたすら見て理解しようと試みたが図面そのものを読み取る力量が無く苦労、1隻目の部品点数に比べて倍以上の点数に苦労といったところです。それでも会の先輩の方々の熱意あるアドバイスを頂き何とか完成しました。
No.36 ヨット・マリー (YACHT MARY)
製作者:首藤 克彦 船 籍:イギリス 建 造:1646年 縮 尺:1/54
キット:マモリ
オランダに亡命していたチャールズ・スチュアート王子がイギリスに帰り国王になった時、オランダより贈呈されたヨットである。ヨットは、その原型とされるものがオランダで建造され、イギリスで大発展した。水深が浅いオランダでは船の横揺れを防ぐための、現在のセンターボードと同じ役目のリーボードが取り付けられている。
製作中に脳梗塞を患い、なんとか完成にこぎつけたもので不備な点も多い。
No.37 ロイヤル・キャロライン
(ROYAL CAROLINE)
製作者:根岸 和之助 船 籍:イギリス 建 造:1749年 縮 尺:1/47
キット:マンチュア
流石、英国王室のヨットだけあって前後左右一周をロイヤルブルーにして黄金の彫刻で装飾した華麗な姿です。他の部分はワトコオイルで仕上げ、シンプルにしました。数ある帆船の中でも美しい方でしょう。
展覧会が早くなったので少々せわしい感じです。
No.38 パンドラ (PANDORA)
製作者:前川 政司 船 籍:イギリス 建 造:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
イギリス海軍の24門フリゲートで1779年に進水した。アメリカ独立戦争中は北アフリカ方面で任務にき、1790年バウンティ号の反乱で、バウンティ号の取り戻しと反逆者を捕らえる為にエドワーズ艦長は134名の乗組員と1790年11月ポーツマスを出港し、航海中1791年8月にグレート・バリア・リーフで座礁沈没した。
囚人は艦尾に作られた間に合わせの箱状のオリに収容されたが、このオリを「パンドラの箱」ともよんでいた。1977年に沈没した船が発見され、その一部が引き上げられている。
No.39 ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND)
製作者:石川 雅庸 船 籍:イギリス 建 造:1577年 縮 尺:1/50
キット:ウッディジョー
1577年に建造され、当初はペリカンという名前がついていた。艦長のフランシス・ドレイクがスペイン領を略奪しながら世界一周した時の小型ガレオン船である。
キャプテン・ドレイクはイギリス人として初めて世界一周を成し遂げ、略奪した50万ポンドという莫大な財宝を持ち、1580年にプリマスに帰港した。略奪行為に怒ったスペインは、女王エリザベス一世にドレイクの処刑を求めたが、女王はこれを退け、逆に彼にナイトの称号を与えた。その後、ドレイクは1588年に英国艦隊の副司令官として、スペインの無敵艦隊を撃破した。
No.40 ローマの2段櫂船 (ROMANA BIRWME)
製作者:岩倉 義昌 船 籍:ローマ帝国 建 造:BC.30 縮 尺:1/30
キット:マンチュア
古代から近代まで地中海で使用された軍船で、主として櫂で進み、補助的に帆を使用した船をガレー船という。この船はローマ帝国のガレー船、2段の櫂を持つ軍船で、船首喫水部に衝角を持ち、戦闘時には2段の櫂で推進し、敵船に体当たりして操船の自由を奪い、戦士が切り込む戦法を用いた。
又、船首よりにある石積みに見える塔は、戦闘の時だけに使う物で、平常の航海時には取り外されていた。ゆえ本物の石造りではなく、石模様に描かれた木材で組立てられた物と思われる。
バイレムとは2段の櫂を持つ軍船の事で、3段の櫂をもつ軍船はトライレムという。
No.41 ブルーノーズ・Ⅱ (BLUENOSE II)
製作者:高橋 恒夫 船 籍:カナダ 建 造:1964年 縮 尺:1/100
キット:ビリングボート
初代ブルーノーズは、1921年にカナダで建造されたスクーナー型の美しい漁船で、多くのレースで勝利し、「最速のヨットを追い抜ける漁船」として名声を轟かせた。しかし、1946年に座礁し失われたが、人々の記憶の中に生き続け、ブルーノーズⅡは1964年に二世として蘇った。
美しい船体に仕上げるため、製作には細心の努力をして完成させた。