番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.41 | ラトルスネーク | 碇 哲二 | No.46 | カティ・サーク | 斎藤 雅昭 | ||
No.42 | ヴィクトリー | 栗田治 三郎 | No.47 | カティ・サーク | 森下 豊次 | ||
No.43 | レディ・ネルソン | 堀岡 長紀 | No.48 | チャールズ W.モーガン | 間宮 靖宏 | ||
No.44 | ラ・トルネーズ | 中村 健司 | No.49 | フライング・フィッシュ | 久保田 光昭 | ||
No.45 | カティ・サーク | 西岡 勇 | No.50 | 武蔵(初代) | 竹本 喜道 |
No.41 ラトルスネーク (RATTLESNAKE)
製作者:碇 哲二 船 籍:アメリカ 建造年:1780年 縮 尺:1/64
キット:モデル・シップウェイ
ラトルスネークは、米国マサチューセッツ州で私掠船として建造されましたが、就役後すぐに英国のフリゲートに拿捕され英国海軍に編入されました。1784年頃売却され海軍の船籍から抹消されました。
キットは手ごろな大きさであり、きれいな船体なのでこれを選定しました。キットは、米国製で外板は一枚張り、甲板補助板はなく、キール、フレーム、木材は柔らかいバスウッド製で船体製作には苦労しました。キットにはメタル鋳造品もありましたが極力木材の手作りにチャレンジし、基礎講座A、Bで学んだことの実践を心がけました。
No.42 ヴィクトリー (VICTORY)
製作者:栗田 治三郎 船 籍:イギリス 建造年:1765年 縮 尺:1/96
キット:自 作
前回からの継続出品モデルです。今回の作業は糸(ロープ)を張り、縛ることに終始しました。これが簡単なようで非常に厄介なもので、まず作業部位に手が届かず、道具や冶具の工夫がいる事、端末の処理がきれいに仕上がらず、大変不満足な結果になりました。デッドアイの並びも不揃いで、全てが次作のためのノウハウの蓄積に終わった形になりました。
No.43 レディ・ネルソン (LADY NELSON)
製作者:堀岡 長紀 船 籍:イギリス 建造年:1803年 縮 尺:1/64
キット:ヴィクトリー・モデル
18世紀後半から19世紀初頭にかけての典型的な英国海軍のカッターモデルである。このタイプはスピード性能が高く、小回りが効くことなどにより、密輸船の取締りなどの沿岸警備に多用された。艦隊内にあっては、偵察、連絡、郵便船として活用された。
キットはセールなし仕上げであったのでセールを付けることにしたが、ロープが大巾に増えたため、これを結束するためのピンレール、ファイフレール、スパイダフープを増設したが、狭いところなどでロープの結び付けに苦労した。
No.44 ラ・トルネーズ (LA TOULONNAISE)
製作者:中村 健司 船 籍:フランス 建造年:1823年 縮 尺:1/75
キット:コーレル
1823年フランスの軍港ツーロンで進水した快速帆船です。ジョイスル提督の下、スペイン海戦に参加した。私は若き55歳の時、憧れのスペイン、バルセロナのグエル公園の丘に立った。私の「トルネーズ」はこの眼下の波きらめく地中海を滑るように帆走している。まさに圧巻の感動・・・・ と夢を見た。
No.45 カティ・サーク (CUTTY SARK)
製作者:西岡 勇 船 籍:イギリス 建造年:1869年 縮 尺:1/80
キット:ウッディ・ジョー
昨年11月に開催されていた展覧会を見に行き、横浜帆船同好会に入会した新人です。今回第39回展覧会に間に合うようカティ・サークの模型を製作していますがどうしても未完成の状態になりそうです。何とか少しでも形良く出品したいのですが、9月の展覧会には帆及びヤードロープ類が間に合わないようです。残念ながら完成品は来年の展覧会になりそうです。
No.46 カティ・サーク(CUTTY SARK)
製作者:斎藤 雅昭 船 籍:イギリス 建造年:1869年 縮 尺:1/100
キット:ウッディ・ジョー
「初めての帆船模型」。3年前、傘寿の祝いにCutty Sarkのキットを子供達からプレゼントされ、早速製作に取り組みました。取説によれば、製作時間150時間との事でしたが、初めての事なので全てが全くわからず苦心惨憺の状態で、困り果てていたところ、ある日偶然に近所のお店に貼られていたポスターで当会の模型展の事を知り、会場に飛び込み見学し、入会及び基礎講習会の参加手続きをし、基礎講習会に参加させていただく事が出来ました。何から何まで初めての事なので、思うように出来ませんでしたが、先生のお蔭で出展できました。
No.47 カティ・サーク (CUTTY SARK)
製作者:森下 豊次 船 籍:イギリス 建造年:1869年 縮 尺:1/100
キット:ウッディ・ジョー
19世紀、帆船時代の最後を飾った全長86m、総トン数936トンのイギリスの大型高速帆船です。イギリスの国民的な飲み物であった紅茶を、新鮮なまま、一刻も早く中国よりイギリスに届けるために建造されましたが、スエズ運河の開通により、紅茶輸送より引退し、以後さまざまな輸送に従事していたそうです。
現在はイギリス、テムズ川に面するグリ二ッジに保存展示されています。3本マストの船体の美しさに惹かれ、二隻目の帆船模型に取り組みました。講習会でいろいろ教えていただき、楽しく製作する事が出来ました。
No.48 チャールズ・W・モーガン
(CHARLES W. MORGAN)
製作者:間宮 靖宏 船 籍:アメリカ 建造年:1841年 縮 尺:1/64
キット:モデル・シップウェイ
本船は1841年に米国マサチューセッツの造船所で建造された。オーナーは冒険家のC. W. MORGAN。最初の航海(3年間)で$56、000相当の鯨油、鯨骨を漁獲した。以降80年間最大の捕鯨成績を挙げた船として有名である。当初はシップ型艤装で3本マストのすべてが横帆であったが、その後バーク型に改良され帆走性能を向上させている。船体両側の吊り柱に小型のホエールズボート6隻、その下に搾油のための足場用プラットホームが吊られている。甲板中央部には鯨油精製炉がある。1921年退役し、現在米国コネチカットの海洋博物館に保存されている。
No.49 フライング・フィッシュ(FLYING FISH)
製作者:久保田 光昭 船 籍:アメリカ 建造年:1860年 縮 尺:1/50
キット:コーレル
この模型は、作者が高校2年の夏にキットを購入、その1年半後、予備校生活が始まる前に大急ぎで完成させたもの。知識が深まった現在から見れば外板張りは実際の木造船とは違う三日月状態、さらには30年以上の間に積もった埃が拭いきれず恐縮であるが、エポキシ接着材を主用したおかげで現在も大きな破損は見られない。
「高校生ぐらいの年齢でも帆船模型を完成できます」という事例として御容赦いただくととともに、「いつかは帆船模型に挑戦したい気はあるけど、ちょっと踏ん切りがつかない」という若いモデラーさんの発奮材料になれば幸甚である。
No.50 武 蔵
製作者:竹本 喜道 船 籍:日 本 建造年:1869年 縮 尺:1/100
キット:自 作
「武蔵」はアメリカから購入された中古の機帆船である。南北戦争(1861~1865)中の1864年に建造された。元の船名は「KEWANEE」。 1867年7月(慶応3年6月)売却され「武蔵」と改名されて、日本へ回航された。注文者は徳川幕府であり、受け取ったのは明治新政府である。政府は明治天皇ご行幸の際の御召船として改装していたが、明治2年(1869)2月、品川沖に繋留中に出火焼失して沈没してしまった。
武蔵の存在は永らく謎に包まれていて、2005年頃ようやく明らかになってきた。アメリカの資料では爆破されたと書かれている。