2025年8月7日(水) 13:15~16:45

かながわ県民センター 305会議室

基礎講習会担当 廣野

 

    第9回講習会は8月の盛夏の中、出席10名、欠席7名で開催されました。

今回は来月の展覧会を控え、約1年半の総まとめとなる最後の講習会でした。事務局から連絡事項として、展覧会の基礎講習会コーナーの作品レイアウトや、壁面に掲示する講習会紹介パネルの内容と写真の説明がありました。加えて展覧会まで残り3週間となり、ラストスパートをかけて出品していただくよう激励がありました。

 

    続いて従来から行っている情報交換コーナーは、展覧会が近いため模型の持参は中止にして、製作中の模型写真をプロジェクターで投影し、説明する発表形式に変更しました。写真データーを持参された2名の方から模型の説明があり、完成直前の姿に近い状態まで作られている模型を見ると、実際に展覧会で実物を拝見するが楽しみです。

 

    濱中講師からの講習の冒頭に、この講習会を始めるに際して心掛けていた目標について説明がありました。1つ目は講習を通じて参加した受講者の横の繋がりをはかる事、二つ目は隔月開催する9回の講習会を通じて、模型を完成させる事の話でした。

   1つ目は模型製作経験の浅い方やベテランの方まで一緒に講義を受け、模型を作る事や質問することで貴重な仲間の関係が生まれ、講習会の仲間は今後の模型作りで貴重な人の繋がりとなる財産との話がありました。

  また2つ目の模型の完成は今日持参された順調に進んでいる模型写真を見て、ほぼ目標通りで進められているので良かったとの事でした。

   また講習会に参加した一部の方の感想で「難しかった」との話もありましたが、自分のレベルより少し難しいレベルの模型作りを通じて、高目を目指して技術向上に繋げて貰いたいとの話がありました。

 

   今日の講習は、今まで行ってきた主なリギング作業が終了し、模型製作の最後の細かな部分の作り込みの話が中心でした。

   ①ビレーピンへのロープの取付け作業のために中断していたシュラウド下部のラットラインの取付け、

   ②2枚の板を直交する方向で接着して作るガンポートリッドとその船体固定方法、

   ③船尾に取り付けるエンサイン・スタッフの取付け方法、

   ④既に作ってあるアンカーを固縛して船体に固定する方法、

   ⑤メインマスト・フォアマストのヤードの向きの制御で使用するブレースやセイルを展帆するシートとタックのロープの

       配索方法、

   ⑥マスト基部やビレーピン付近にコイル状に巻いたロープの配置などの説明がありました。

 

   講習の余談として船舶で使われている距離と速さの単位につていての考え方等の紹介があり、日頃聞く用語の基本的な知識を得ることが出来ました。

 

   終了時刻となり、受講者一同から濱中講師に感謝の意を込めて拍手を送り、無事に2024基礎講習会が終了しました。

濱中講師からの挨拶
濱中講師からの挨拶
講師の作品を前に疑問点を話す受講者と講師
講師の作品を前に疑問点を話す受講者と講師
講習会風景
講習会風景
講師製作中のBATAVIA (第9回)
講師製作中のBATAVIA (第9回)
情報交換する受講者と講師
情報交換する受講者と講師
講習会後の懇親会風景
講習会後の懇親会風景