2026年7月2日(木) 13:15~16:45
かながわ県民センター 304会議室
基礎講習会担当 廣野
第5回基礎講習会は梅雨の雨予報の中で開催され、一般参加者1名を含む14名が出席しました。事務局からは今年の展覧会の出品数が少ないため、受講者へ積極的な出品を促す連絡がありました。
続いて受講者が製作中の模型を持ち寄った意見交換会が行われ、写真参加を含め10隻を題材に議論が進みました。多くの模型は船体がほぼ完成し、マストやリギングに取り組む段階の受講者が数名いました。初心者の模型もあり、製作方法が分からず自己判断で進めて失敗する例が多いことから、仲間や講師に相談できるこの場は貴重であり、講師が誤りを指摘し修正方法を示す場面も見られました。今回特に話題となったのはデッキ上のビット固定方法で、ボンドのみの面接着ではロープの力に耐えられず外れてしまう構造的問題が指摘され、適切な固定方法の理解が深まりました。
持参模型には個性的な工夫も見られ、レーザー加工で薄板の柘植材に木栓跡を精密に再現した例や、板の貼り合わせを深い傷で表現した例が紹介され、いずれも見栄えの良い仕上がりでした。
講義ではアンカーの各部名称、紙を貼り合わせてスクラッチで製作する方法などが説明され、紙を厚くすると金属と見分けがつかなくなる点が紹介されました。またアンカー形状の時代変遷、航行時の固縛方法、長期航海でのケーブル保管、ホーズホールの海水侵入防止など、帆船運用の実務的知識も共有されました。さらにウインドラスでケーブルを巻き上げる際、逆回転防止爪を機能させるためには上から巻き付ける必要がある点が解説され、初心者にもベテランにも有益な内容となりました。
リギングでは模型が小さいため作業順序が重要であり、特にマストとヤードの接合部は多くのロープが集中するため、受講者の模型写真を用いて詳細な説明が行われました。
次回は2026年8月6日(木)13時15分より県民センター304会議室で開催予定です。




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