第33回 世界の帆船模型展 2/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.11   キャプテン 宮島 俊夫 No.16   リバティ 馬場 裕
No.12   ムレタ 西谷 眞宏 No.17   チャールズ・W.モーガン 間宮 靖宏
No.13   アンフィオン 小野田 周二 No.18   ラ・クローン 高山 實
No.14   プレジデント 佐々木 円 No.19   グラナド 藤田 博
No.15   オーセルヴェル 松尾 信明 No.20   フリースランド 菊地 英昭

  No.11  キャプテン (CAPTAIN)

 

    製作者:宮島 俊夫    船 籍:イギリス    建造年:1870年    縮 尺:1/250

    キット:自 作

 英国王室の援助を受け、コールズ艦長が設計を主導した2門の旋回砲を持つキャプテンは、1870年に就航した。射界を妨げないよう3本のマストに支柱が設けられている。 

1870年5月29日の処女航海は荒天に遭遇したが無事乗り切った。同年9月6日ビスケー湾の訓練の際、強風の為真夜中に沈没した。マストが頑丈過ぎ,帆装も大き過ぎたのも災いしたようである。生存者は500名中18名という悲惨な結末となった。

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  No.12  ムレタ (MULETA)

 

    製作者:西谷 眞宏    船 籍:ポルトガル    建造年:1875年    縮 尺:1/60

    キット:自 作

 ポルトガルの港、とくにリスボン近辺の沿岸、テージョ河口で古くから使われてきた漁船である。独特の船型が異形である。その背景には地中海の舟やオリエントの影響をあげる説がある。

ムレタの名前の由来はラテン語の「ややこしい操船」の意味からきている。安定性があり、帆走は遅いが風下へはよく走る。ラウンド・ボトムのフレーム構造は頑丈な造りでキール部が船底に凹み、干潮時の座りを考えている。 

 資料には熊本の八代の打瀬舟が同種として紹介されている。

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  No.13  アンフィオン (AMPHION)

 

    製作者:小野田 周二    船 籍:スウェーデン    建造年:1778年    縮 尺:1/40

    キット:コーレル

 1778年スウェーデン国王グスタフ三世の快速遊覧船(王室ヨット)として設計・建造された。設計者はスウェーデン王室研究員であるF.H チャップマンである。 

 この模型はコーレル社のキット図面をベースに金属製彫刻部品はそのまま使用するが、キールとフレームの組み方や外板の貼り方などはフルモデルと異なる作りにしてみた。今年の3月から着工したが、完成は未定である。これからもじっくりと焦らず、しかも丁寧にマイペースで作っていきます。

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  No.14  プレジデント (PRESIDENT)

 

    製作者:佐々木 円    船 籍:イギリス    建造年:1760年    縮 尺:1/60

    キット:マンチュア

(1)ウエール材が2×2mm、2×3mm、 曲げるとヒビがはいりやすいので薄くした。

(2)現物と図面の違いで砲門の高さのちがいで少し高くした。 

(3)チェーンはデッドアイよりウエールまでの長さと、チェーンの数の違いでそのまま使用できず、短めにかえた。

 

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  No.15  オーセルヴェル (OSELVER)

 

    製作者:松尾 信明    船 籍:ノルウェー    建造年:1750年    縮 尺:1/15

    キット:wislof

 1750年にオロで2人の兄弟は、商業的ボートを造り始めた。ボートを、川を意味するノルウェー語の「OSELVER」と呼びました。「OSELVER」という名前が付く前からこのタイプのボートは数百年間使用されている。現在もレースが行われているようです。また、船体はそのままでリグをスループタイプに変更したものも活躍しています。 

 最初に乗ったヨットが鎧張りだったので、鎧張りの船を作りたかった。

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  No.16  リバティ (LIBERTY)

 

    製作者:馬場 裕    船 籍:イギリス    建造年:1840年    縮 尺:1/82

    キット:自 作

 原図の縮尺は1/46です。ステイセイルまで付ける計画でしたが1/82では厳しく(本人の技術力)製作途中で断念しましたのでセイルリグの状態です。

 この時期建造された六隻の同型船は両舷にもボートを積載し、配属先により種類が異なりました。フィギュアヘッドは柘植の木で彫りライオンが吠えているつもりです。

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  No.17  チャールズ・W. モーガン

          (CHARLES W. MORGAN)

 

    製作者:間宮 靖宏    船 籍:アメリカ    建造年:1841年    縮 尺:1/64

    キット:モデルシップウェイ

 本船は1841年、米国マサチュセッツの造船所で建造された。オーナーは冒険家のC. W. Morganで、直ちに捕鯨活動に入り、以後80年間最も多くの捕鯨成績を挙げた船として知られている。 

当初は全装帆船であったが、南北戦争直後にバーク型に改装され帆走性能を向上させている。

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  No.18  ラ・クローン (LA COURONNE)

 

    製作者:高山 實    船 籍:フランス    建造年:1636年    縮 尺:1/98

    キット:マンチュア

 模型作りに無縁だった私が4年前に入会させていただき、2隻目に64門の砲を持つ船に挑戦したのは間違いでした。

ガンポートの穴あけに失敗し2ヶ月程その修正に追われました。しかし修正不可能とわかり、やむを得ず金属製ガンポートを採用しました。 

万事がそういう状態で悪戦苦闘しましたが、勉強会、研修会、研究会に出席し諸先輩からのアドバイスをいただき何とか未完成ですが出品までこぎつけました。今ではこの経験が次の船作りに生かせると思います。

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  No.19  グラナド (GRANADO)

 

    製作者:藤田 博    船 籍:イギリス    建造年:1742年    縮 尺:1/64

    キット:ビクトリーモデル

 グラナドは2門の13インチ臼砲を持つ小型戦艦で、1742年6月に推進し、スペイン、フランス、オランダの沿岸ばかりでなく、遠くハバナや西インドまで遠征し数々の戦績を上げ、1763年6月に退役した。 

 船姿の美しさで選んだもので、製作に2年を要した。入会した時、既に外板や甲板を貼り終わっていた。直ぐ初心者講習や実技講習を受講し、自己流を改め一から学び直した。特にリギング、細かい所に苦労した。総じて、段取りの悪さ、手際の悪さが目立つ、ロープ等でバランスの悪い仕上がりと反省している。

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  No.20  フリースランド (FRIESLAND)

 

    製作者:菊地 英昭    船 籍:オランダ    建造年:1663年    縮 尺:1/75

    キット:マモリ 

 1663年建造、80門の搭載砲を持つオランダ海軍の二級戦列艦、1672年DERUYTER提督の指揮下、77隻の友軍とともに英仏連合軍を向こうにまわしてSOLEBAYの海戦で活躍した。この船の10年前に建造された姉妹艦にプリンス・ウイレムがあります。

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