番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No. 1 | ソヴィリン・オブ・ザ・シーズ | 大島 勲 | No. 6 | ペガサス | 岡本 喜郎 | ||
No. 2 | ベローナ | 山本 信樹 | No. 7 | ノルスケ・レーヴェ | 安田 光 | ||
No. 3 | パンドラ | 冨井 浩 | No. 8 | ハンザ同盟都市のコカ | 岩倉 義昌 | ||
No. 4 | アームド・ランチ | 近森 仁 | No. 9 | ブラック・パール | 大島 勲 | ||
No. 5 | ラ・カンデラリア | 藤原 義孝 | No.10 | フリースランド | 濱中 聖之進 |
No.1 ソヴリン・オブ・ザ・シーズ
(SOVEREIGN OF THE SEAS)
製作者:大島 勲 船 籍:イギリス 建造年:1637年 縮 尺:1/78
キット:自 作
1637年にチャールズ1世によって建造され、竜骨長127フィート、全長215フィート、高さ75フィートの船体に800人の乗組員と104門の大砲で武装した当時世界最大で最強の船であると共に、その船体は兵器、彫刻、及び肖像の多くの紋章にいたるまで細かい装飾が施され、いままでで最も美しい船としても有名です。
並外れた戦闘力と華麗な美の両方を兼ね備え敵国オランダに「金色の悪魔」と恐れられました。どんな敵もこの船を沈めることは出来ませんでしたが1696年1月27日の夜、コックが消し忘れたキャンドルによる失火で60年間の生涯を終えました。
N.o2 ベローナ (BELLONA)
製作者:山本 信樹 船 籍:イギリス 建造年:1760年 縮 尺:1/72
キット:自 作
BELLONAはフランス艦の設計の長所を取り入れトーマス・スレードが設計した74門艦シリーズの初期のもので、 1760年に竣工している。その後18世紀の終わりまで類似の設計で大量に造られ戦力の中心となった。
模型は着手後既に5年が経過し、ようやく終わりが見えてきた。使用した図面には艤装部分の詳細な構造や寸法が分かる資料が記載されておらず、英国博物館の模型の写真や友人各位から頂いた資料を元に想像で造った部分が多い。
舵輪や扉、窓、飾り類は小さいために何度も加工方法を工夫して作りなおした。
No.3 パンドラ (PANDORA)
製作者:冨井 浩 船 籍:イギリス 建造年:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
1779年にイングランドのデッドフォードで建造されたフリゲート艦で、我々もよく知っている「バウンティ号」の反乱の知らせを受けて、船を奪還するため1790年11月に英国を出港し、翌年春にタヒチで反逆者14名を拘束しました。
しかし、1791年8月29日、帰国のためグレートバリアリーフの外縁を航行中に座礁、沈没。生き残った89名の乗組員と10名の囚人は4艘のボートで脱出し苦難の末に帰国したことで有名です。
1977年、残骸がヨーク岬東140Km、水深30mの海底で発見され、大切に保存されています。
No.4 武装ランチ (ARMED LAUNCH)
製作者:近森 仁 船 籍:イギリス 建造年:1803年 縮 尺:1/16
キット:パナルト
昨年出品した「帆走ランチ」に大砲を搭載したものです。基本は、戦艦に搭載する大型ボートですが、武装化する事により、単独で沿岸警備に用いられ、戦時には機動性をかわれ奇襲攻撃や、上陸作戦時の主力艦の前衛などとして使われました。砲撃に当たっては、帆を降ろしオールで近づき、舵手が方向を定め、射手が大砲の角度をきめ射撃しました。
模型の縮尺が少ないので、砲撃に必要な小道具まで、製作し搭載しました。これを見ると、当時の射撃の大変さがうかがえます。一方、オールの取り付け方法については、資料が少なく自信がありません。
No.5 ラ・カンデラリア (LA CANDELARIA)
製作者:藤原 義孝 船 籍:スペイン 建造年:1782年 縮 尺:1/85
キット:Ocio Creativo
18世紀に地中海で活躍したスペインのツインマストガレオン船です。二つの大きな追撃砲が前部マストの代わりに前甲板上にあったために航海するのは困難であった。
カノン砲12門に加え追撃砲の重い弾丸と砲の反動に耐えるために甲板は特に頑丈に造られ、マストの装着も容易に設計されていた。
1662年にアルジェリアの町を沖合から攻め立てていた船もカンデラリアと言われてます。また1782年のジブラルタル包囲にも参加した。
No.6 ペガサス ( PEGASUS)
製作者:岡本 喜郎 船 籍:イギリス 建造年:1776年 縮 尺:1/64
キット:アマティ
英国海軍第6級スワン型スループ艦。1776年建造。砲甲板長30m、300トン。9ポンド砲16門、旋回砲16門を搭載し船団護衛や哨戒任務に当たったが、わずか1年後、ニューファウンドランド沖において沈没したとされる。
その優美な姿とペガサスという艦名が気に入り製作した。初めて船底の銅板張りにも挑戦。やや右舷後方からの風を受け、スタンスルまで張り出し総帆で疾走する姿をイメージした。しかし帆の図面がなく、フリゲート艦「パンドラ」の図面を参考にしたが、スタンスルのリギング細部について分からない点が多く、適当に処理したところもある。
No.7 ノルスケ・レーヴェ (NORSKE LOVE)
製作者:安田 光 船 籍:デンマーク 建造年:1765年 縮 尺:1/75
キット:ビリングボート
デンマーク王朝が、威信を掛けて、1765年建造した戦列艦。砲68門搭載のフル装備に加え飾も、華やかで素晴らしい ものだったと云われ、ノルスケ・レーヴェは、北のライオンを意味する。
遂に帆を張って完成しました。昨年の出展後、ロープと網ばしごは全て取り去り作り直し、艦上の手すりも全て変えての今回の出来上がり2隻目と云う事で、全てが初めての体験、苦戦の上の帆を張っての出展に成りました。
ライオンの斧は黄銅で作り直してあり格好良く出来てます。帆も初めてにしてはキチンと出来上がっていると思います。
No.8 ハンザ同盟都市のコカ
(COCCA ANSEATICA)
製作者:岩倉 義昌 船 籍:ハンザ同盟都市 建造年:14世紀 縮 尺:1/75
キット:自 作
ハンザ同盟都市とは、中世ドイツ地方の商人の組合が、通商上利便の為に集まった経済的都市同盟である。14世紀には加盟都市も最大となり、しかも次第に政治的・軍事的同盟の性格を加えて、バルト海・北海の貿易を独占するようになり14世紀後半にはデンマーク海軍を破る程の軍事力を持つようになった。 この船の所属する都市は不明であるが、その頃の武装貿易船と思われる。
EUROMODELのキット図面を縮小コピーし作り始めたが、その為すべての部材、部品の手作りに苦労したが、完成時の喜びは言葉に表せない程であった。
No.9 ブラック・パール (BLACK PEARL)
製作者:大島 勲 船 籍:ハリウッド 建造年:― 縮 尺:1/100
キット:自 作
ディズニー映画、パイレーツ・オブ・カリビアンでジョニー・デップ演じる、キャプテン・ジャック・スパロウの海賊船ブラック・パール号です。
イギリスの標準的なフリゲート艦の図面をベースに、何度もDVDを見ながら作成しましたが、映画に登場する船体は各話により若干の違いが有る様で映っていない部分も多く、細部のほとんどは想像で作りました。
No.10 フリースランド (FRIESLAND)
製作者:濱中 聖之進 船 籍:オランダ 建造年:1663年 縮 尺:1/75
キット:自 作
オランダの海軍の二層戦列艦。1660年代の帆船模型は、欧州の博物館に複数展示されている。本船模型製作に当たっては、それら現存模型の画像や文献を参考にした。全てが不慣れで苦労したが、工程中最も難しかったのはリギングである。最終段階になると竹ヒゴの治具すら入らない程ロープが輻輳する。
ブロック総数は400個を超えるが、リギングに比べ楽しく?作れた。彫刻類は主として厚紙とエポキシパテ。全体的にアンティークな「350年前の模型」をイメージしながら仕上げた。