第32回 世界の帆船模型展 2/6

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.11   高田丸 金森 弘一 No.16   エンデヴァー 西谷 眞宏
No.12   ソヴィリン・オブ・ザ・シーズ 大島 勲 No.17   ヴァーサ 梅川 真弥
No.13   バジャー 中尾 好宏 No.18   ヨット・メアリー 鈴木 克昌
No.14   ヴァーサ 上野 修一 No.19   ヨット・メアリー 戸田インゲボルグ
No.15   サン・フェリペ 岡本 喜郎 No.20   ローテル・レーベ 戸田インゲボルグ

 No.11   高 田 丸

 

    製作者:金森 弘一    船 籍:日 本    建造年:1859年    縮 尺:1/100

    キット:自 作

 『「西国の大名は500石積み以上の軍船を建造してはならない」と徳川家康が慶長14年(1609)禁令を出した。やがてこれが民間の商船にも及び、政治上の強烈な抑圧のもとで江戸期の船舶は奇形に発達した。

技術を退行させる政治に対しそれを穏やかに受け入れつつ、古い型の和船を精一杯に成熟させたのがこの後期大和型であり、その努力と知恵は驚嘆すべきものがある』と司馬遼太郎の著作にあった。19世紀前半150トン積み弁財船に船頭以下12~3人が乗り組んで、優れた上手回しの操船技術で西宮から江戸まで平均速度6.6ノットという記録もある。 

私としては初めて作る和船独特の単純化された深みのある技に浸りながらさわやかな気分であった。

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  No.12  ソヴリン・オブ・ザ・シーズ 

        (SOVEREIGN OF THE SEAS)

 

    製作者:大島 勲    船 籍:イギリス    建造年:1637年    縮 尺:1/78

    キット:マンチュア

 1637年にチャールズ1世によって建造され、竜骨長127フィート、全長215フィート、高さ75フィートの船体に800人の乗組員と104門の大砲で武装した当時世界最大で最強の船であると共に、その船体は兵器、彫刻、及び肖像の多くの紋章にいたるまで細かい装飾が施され、いままでで最も美しい船としても有名です。 

並外れた戦闘力と華麗な美の両方を兼ね備え敵国オランダに「金色の悪魔」と恐れられました。どんな敵もこの船を沈めることは出来ませんでしたが1696年1月27日の夜、コックが消し忘れたキャンドルによる失火で60年間の生涯を終えました。

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  No.13  バジャー (BADGER)

 

    製作者:中尾 好宏    船 籍:イギリス    建造年:1776年    縮 尺:1/64

    キット:ジョティカ 

 1778年12月に、ネルソンが初めて艦長(コマンダー)として乗艦し、1779年7月迄勤務した。この間に、80トンのスループ拿捕やH.M.S. グラスゴーの火災における救援の活躍があった。船体の割りに高いマストを持ち、ネルソン好みの高速艦という感じがする。

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  No.14  ヴァーサ (VASA)

 

    製作者:上野 修一    船 籍:スウェーデン    建造年:1628年    縮 尺:1/75

    キット:コーレル

 処女航海に出発直後、ストックホルムの港内で強風にあおられ、1628年8月10日の午前5時に彼女の時は止まった。

それから333年後に引き揚げられたが、バルト海は塩分濃度が低く船食虫がいないため船体の保存状態が良く、水抜き後、自力で浮上出来たと言われている。 

 作者は10年前の長期北欧出張時に2回、ストックホルムのヴァーサ博物館を訪れ、要所をスケッチし博物館監修になる図面や写真集を入手した。それらを頼りにキットに手を加え、7年の歳月を費やしてやっと完成したが、これで北欧への出張が全て完結した思いである。

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  No.15  サン・フェリーペ (SAN FELIPE)

 

    製作者:岡本 喜郎    船 籍:スペイン    建造年:1690年    縮 尺:1/75

    キット:パナルト

 1588年のアルマダの海戦において、無敵艦隊が英国艦隊に敗北して以来、衰退が顕著になってきたスペインが、国家の威信と海上覇権の挽回をかけて1690年に建造した第1級戦列艦。砲108門搭載。  

 初めて帆付きに挑戦してみた。まさに試行錯誤の連続ではあったが、リギングの本当の面白さが分かったような気がした。右舷後方からの風を受けての戦闘態勢をイメージして、メインとフォアのコースの他、一部のステイスルを畳んでみたが、その畳み方については自信はない。

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  No.16  エンデバー (ENDEAVOUR)

 

    製作者:西谷 眞宏    船 籍:イギリス    建造年:1768年    縮 尺:1/72

    キット:自 作

 ジェイムス・クックの太平洋探検周航の最初の船。建造後3年9ヶ月の中古の石炭運搬船を英国海軍が買い取り探検用に改造した。近年建造したレプリカ船にその痕跡を見る。

 1768年~1771年の大航海に耐えた堅牢な船である。出帆時の98名は病気や事故等で大勢亡くなりながら、生還した乗員の3年と16日間の忍耐と不屈の精神に全く敬嘆する。 

 構造模型に初めて挑み苦労の5年。アナトミーシリーズ本から1/72に縮尺。隠れる部分もできるだけ忠実に製作した。この船の大きさで1/72の縮尺は索具、金物の製作が細かくなり自分の限界に挑んだ。

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  No.17  ヴァーサ (VASA)

 

    製作者:梅川 真弥    船 籍:スウェーデン    建造年:1628年    縮 尺:1/75

    キット:コーレル

 ヴァーサは、当時スウェーデンが建造した軍艦のうち一番高価で一番華麗に装飾された艦であった。1000本の樫の木から造られた船体、64門の大砲、50メートル余りある高いマスト、数百を数える金色や様々な色が施こされた彫刻、軍艦の中でも最高の旗艦になる予定であった。1628年8月10日、処女航海に出港したがわずか1300メートルの所で風にあおられ沈没してしまった。 

沈没してから333年後の1961年9月に引揚げ作業が完了し、現在はスウェーデンのヴァーサ博物館に保存されている。

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  No.18  ヨット・メアリー (YACHT MARY)

 

    製作者:鈴木 克昌    船 籍:イギリス    建造年:1646年    縮 尺:1/54

    キット:マモリ

 オランダに亡命していたチャールズ・スチュアートが王政復古に成功し故国のイギリスに帰り英国王になった時アムステルダム市がこの船を贈呈したもので、運河が多く水深が浅いオランダで使用される設計になっており、船の横流れを防ぐための現代ヨットのセンターボードと同じ役目のリーボードが取り付けられている。 

 豪華な装飾に魅せられて、キットを購入し製作を始めたが、オーナメントと木部の接合がうまくゆかずとても苦労させられました。

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  No.19  ヨット・メアリー (YACHT MARY)

 

    製作者:戸田 インゲボルグ    船 籍:イギリス    建造年:1646年    縮 尺:1/54

    キット:マモリ

船体の外板張りも大変でしたが、初めてリギングに挑戦したら外板張りに比べてさらにとても苦労しました。 何回も岡田先生の初心者講習会に参加しましたが、講義と実際にやってみるとでは理解出来ていなかったことがよく分かりました。 

あまり綺麗ではなく誰にも見せないつもりでしたが、それも承知で出品をしようと考え直しました。

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  No.20  ローテル・レーヴェ (ROTER LOWE) 

 

    製作者:戸田 インゲボルグ    船 籍:オランダ    建造年:1597年    縮 尺:1/55

    キット:マモリ

 ブランデンブルグの偉大な統治者フェデリック・ウィリアムのためにオランダで建造されたこの小型ガレオン船は、16世紀末の典型的な船体構造をしている。

彼は興隆一途をたどりつつある国家のために艦隊を創設しようと、このような船を次々と発注した。船尾に炊事場があり、居住性は良くない。船尾飾りの上にはリューベックの紋章旗を掲げていた。その時代としては非常に進歩した艤装であった。この船は参戦や調査船にもならず、ごく平穏な生涯を終えたらしい。 

 私はこの時代の歴史、政治、発明に興味があり、その好きな時代のこの船を選びました。下貼りから進んだ段階です。

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