2019年12月 研究会ダイジェスト

ペガサスの製作事例(その2)     伊藤 正喜さん 

 

 前回の製作事例の続きで、特に失敗事例を中心に苦心した点などが紹介された。

 

 バルクヘッドの「つの」を甲板を貼った後で切り落としたため、甲板上に切り跡が残ってしまった。(Fig-1)

甲板の両側4列とメインウェールはトップ&バットで製作した。メインウェールは板材の角を落として貼り合わせの状態が目立つように工夫した。しかし、トップ&バットにおいて板材を変形五角形に加工する際、板材の短辺と長辺の比率を1:3にするのを1:2で加工してしまった。あまり目立たないが・・・(Fig-2、Fig-3)

 

 銅板貼りについては、会のホームページの談話室やメールを通じて、下地処理、使用接着剤などについて多くの方に教えてもらった。(Fig-4)

 

 ティラーロープの取り付けを間違えた。正しくはドラムの真下に滑車があり、ロープはそこを通すことにより甲板近くの低い位置に取り付けられている。(Fig-5)

 

  談話室で最前部の砲門(ブライドル・ポート)に大砲は設置されていない、と指摘された。敵艦を追撃するときに、小型砲を設置する砲門であるとの説もある。(チェイサー・ポート)(Fig-6)

 

 談話室でステイのマウスの向きが、メイン・ステイとプリベンター・ステイではバランスをとるため、右向き、左向きと交互になっているのが正しいと指摘された。(Fig-7)

 

 談話室に艦載ボートの写真を投稿したところ、いろいろな間違いを指摘された。(Fig-8)

 

 クロウズフィートは、トップのふちの上から、下から、真ん中から出ている事例があるが、調べてみると、いずれのケースもあった。トップの下から出ている船は、18世紀後期のアメリカ船に多く見られるので、当時のアメリカ船の特有のものではないかと思われる。(Fig-9、Fig-10)

 

  帆船模型では、アンカーブイの色は、赤色、白色、青色、黒色など色々であるが、実船では、アンカーブイはコルク材を貼り合せて造っており、これに黒いタールを塗ってある。

Fig-1
Fig-1
Fig-6
Fig-6
Fig2
Fig2
Fig-7
Fig-7
Fig-3
Fig-3
Fig-8
Fig-8
Fig-4
Fig-4
Fig-9
Fig-9
Fig-5
Fig-5
Fig-10
Fig-10


馬場さん   
馬場さん   

ビデオ放映:「DOCK」訪問      鈴木 克昌さん 

 

 馬場 裕さんの工房を、会員の荒木さんと小菅さんと共に訪問し、工房の様子や電動工具の治具の使い方などをビデオ撮影した。工房は畳3畳ぐらいの広さで、電動工具使用時はこの部屋で作業を行い、ドアを閉めて埃を出さないようにしており、組み立ては隣の部屋で行っているとのことでした。


500年の航海技術(第14回)八分儀(その2)    戸田 インゲボルグ さん

 

  航法で現在位置を観測するのに必要な八分儀について、インデックスエラー、水平線、屈折、そして月や太陽を測る場合の高度の視差と半径などの補正について解説があった。