2023年3月 スクラッチ基礎講習会(第1回)ダイジェスト

 

 2023年3月5日(日)

かながわ労働プラザ

担当:廣野 常也

 

 3月に入り日に日に暖かくなり、桜開花の話も話題となる様な日々が続いています。この中でスクラッチによる帆船模型製作の基礎技術の習得を目的として、今期の基礎講習会が3月5日に開催されました。従来から行っていた初心者向けの基礎講習会は、近年の新会員の入会数が減少しているため今期は受講希望者が少なく開催が見送られ、新たな基礎を学べる講習会を模索していた時、濱中会員から「スクラッチによる模型製作の基礎講習会」の提案があり、今期はスクラッチ基礎講習会を開催することになりました。

 

 開催に先立ち郷原会長から会の置かれている状況の説明があり、「今回開催された講習会を利用して良い模型製作に励んでいただきたい。」との挨拶をいただきました。

 

 今期のスクラッチ基礎講習会の参加者は15名で、コロナによる情報交換の機会も減少して面識のない会員もいるため、簡単な自己紹介が行われました。参加者の中には当会のホームページを見て入会された春日さんも出席され、初めての会の参加行事が基礎講習会となりました。参加者の構成は製作経験が豊富な方や初心者の方もおられ、また年齢構成も幅広いものとなっています。事務局の講師は濱中会員、幹事は廣野、石丸の3人が担当し、簡単な自己紹介を行いました。事務局からの連絡事項の説明では、今回の講習で使用する資料の配布はインターネットを使用して、受講者自身が事前に資料内容を確認して講習会に参加する方式を採用したことと、実際にクラウド上に保存してあるファイルのダウンロードのデモンストレーションを行って、参加者のパソコン操作の理解向上を行いました。

 

 講習を始める前に濱中講師から、今回のスクラッチ講習会に臨む講師の考え方についての説明があり、今回製作中の模型を例にスクラッチによる製作方法を説明するが、受講生が製作する模型は、講師と同じ模型・現在製作中の模型・新しく自分で設計する模型等なんでもかまわないとの話がありました。また講師は1人だけではなく受講者全員で情報交換を行ってみんなが講師となり、講習最後には15名全員がゴールできるように頑張っていきたいとのことでした。そして毎回講習会で説明する内容を受講者が製作している模型に反映して、次回の講習会に持参し他の受講生との意見交換や質疑を行って、受講者間の連携を図って貰いたいとの説明がありました。

 

 第1回の講習内容は、講師が製作中の模型選定についての経緯の説明があり、その帆船の時代背景や、図面の見方等の基本情報の話がありました。続いてスケール1/200の製作用図面の作成方法と部品加工方法について配布資料の説明が行われ、部品加工と製作中の様子についてはプロジェクターを使って数多くの写真や動画による説明があり、より理解を深めることが出来ました。説明中や講習最後の質疑応答は、自分が製作する時に当日の疑問をもって帰らないようにしようとする積極的な発言で、全員の熱意を感じました。

 以上、第1回としては盛りだくさんの内容や講習生の質問もあり、予定を1時間近く延長した大変充実した講義でした。

 

次回の スクラッチ基礎講習会 第2回 は4月1日(土)

かながわ労働プラザ 第6&第7会議室 13:15~の予定です。

図面を説明する濱中講師

船首の組立方法を説明する濱中講師

講習中の教室風景


講師製作中の戦列艦模型(1/200)

講師と質疑する受講生

持参した模型を前に歓談する受講生