2022年6月 基礎講習会ダイジェスト

 2020年1月から始まった基礎講習会はコロナ禍で度々中断し、ようやく2年半掛かって、全6回の講習会を終えることができました。途中、受講生2名の不参加がありましたが、新規入会者が2名新たに加わったことで、参加受講生は当初と同じ人数で終了することができました。今回 HPの「お問い合わせ」から参加申し込みがあった植木さんは講義終了後、入会を申し込まれ、同好会の新しい仲間に加わることになりました。

 

 今回の最終回は、動索と最終仕上げ工程(台座、ネームプレートや支柱)について濱中さんが中心となって講義が進みました。動索の説明はセールをコントロールするロープと各種の滑車について、その役割と模型を作る時のリアルな仕上げ方法などを、分かり易く丁寧に説明がありました。また、細かくて厄介なビレイピンやクリートへの結束方法を受講生一人一人に実演して覚えて貰っていました。特にシュラウドのラットラインを全て張り終えてからだと、その内側にあるビレイピンにロープを結ぶことは難しくなるので、ラットラインは中間まで張って下半分はビレイピンにロープを張って、全体のバランス調整をしてから最後に残りのラットラインを貼るようにすると、楽に作業が出来るという濱中さん流のテクニックを教えていました。

 

 薬師さんからビレイピンの結束に使う治具の実物での説明もあり、受講生は模型作りに大変参考になったようでした。ガイドブックにもある、余ったロープを束ねた輪作り用の治具も実物で解説があり、参考になったと思います。

 

 休憩後、西谷さんから受講生にシュラウド用に入手困難な貴重品のマニラ麻のΦ0.6㎜のプレゼントがあり、皆さん喜んでいました。

 

 模型が出来上がってから最終的な作業は台座、ネームプレート、支柱の取り付けで完成となるので、同好会歴代の作品から代表的な作品例を紹介して、今後の作品製作の参考にして貰うように作り方を説明されていました。

 

 今回はコロナ禍も下火になり自粛していた講義後の懇親会も行うことができ、皆さん充実した内容の講義を終えて一段と模型作りの腕を上げることができると思っています。

  当日のスナップ写真です。クリックすると拡大写真がご覧になれます。